チーム・ユンボ・ビスマの旋風が吹いた初日と2日目が終わり、3日目に突入しようとしている”世界最大のロードレース ツール・ド・フランス”2019(以下:ツールと記載)。ここまでは黄色と黒のチーム・ユンボビスマが話題を独占している状態だ。
オリンピック、サッカーのワールドカップと同列の世界3大スポーツイベント(と言われている)の今後がどうなるのか、どの選手に注目すれば良いのか、この記事で読み解いていく。
有力選手達の不在
ゲラント・トーマス(チーム・イネオス 旧:チーム・スカイ)の個人総合優勝によって幕を閉じた『ツール・ド・フランス2018』。
2019年のツールは開幕前からクリス・フルーム(チーム・イネオス)の怪我による欠場が話題となっていた。そのフルームのアシストとして個人総合優勝を果たしたゲラント・トーマスと、去年に初出場となったエガン・ベルナルが、今年はダブルエース体制で出場している。
フルームの欠場だけでなく、2019年はその他の有力選手が不在な事も話題となっている。5月に開催されたジロ・デ・イタリアでも好調を見せ、昨年のツールを個人総合4位で終えたプリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボビスマ)や、昨年総合2位のトム・ドゥムラン(チーム・サンウェブ)も参戦せず。
しかし一方で、病気(小麦アレルギー:グルテン不耐性・セリアック病)を乗り越えたファビオ・アル(UAE・チームエミレーツ)が復活し、今年のジロを個人総合2位で終えた絶好調のビンツェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)は出場。
山岳中心のコース
2019年のコースレイアウトは山岳中心のため、一度遅れると個人総合狙いの選手にとっては大きな痛手となるような厳しいコース。今回はそんな過酷なコースレイアウトを前提に、『ツール・ド・フランス2019』の注目チーム・選手をピックアップ!
出場チーム
全22チーム(ワールドツアー18、プロコン4チーム)の176名が出走している。(アルファベット順)
チーム名 | 国籍 | カテゴリー |
AG2R・ラ・モンディアル | フランス | WT |
アスタナ・プロチーム | カザフスタン | WT |
バーレーン・メリダ | バーレーン | WT |
ボーラ・ハンスグローエ | ドイツ | WT |
CCC・チーム | ポーランド | WT |
コフィディス・ソリューションズ・クレジット | フランス | PCT |
ドゥクーニンク・クイックステップ | ベルギー | WT |
EFエデュケーション・ファースト | アメリカ | WT |
グルパマ・エフデジ | フランス | WT |
ロット・ソウダル | ベルギー | WT |
モビスター・チーム | スペイン | WT |
ミッチェルトン・スコット | オーストラリア | WT |
チーム・アルケアサムシック | フランス | PCT |
チーム・ディメンションデータ | 南アフリカ | WT |
チーム・ユンボ・ビスマ | オランダ | WT |
チーム・カチューシャ・アルペシン | スイス | WT |
チーム・イネオス | イギリス | WT |
チーム・サンウェブ | ドイツ | WT |
トタル・ディレクトエナジー | フランス | PCT |
トレック・セガフレード | アメリカ | WT |
UAE・チームエミレーツ | アラブ首長国連邦 | WT |
ワンティ・ゴベール・サイクリングチーム | ベルギー | PCT |
※WT=ワールドツアーチーム、PCT=プロコンチネンタルチーム