山の神決定戦!クライマー編

ワレン・バルギル Photo by Chris Graythen/Getty Images

「ツールの戦いは山」。そう言われるほど順位が動くのが山岳ステージ。個人総合狙いの選手のタイムを稼ぐチーム、山でのステージ優勝狙いのチームなど、それぞれのチームによってステージの狙いは異なる。大会後半から始まる山岳ステージを軽々しく登っていくクライマー達の争いは、最もエキサイティングでドラマチックな展開となるのは間違いない。

その山の戦いで最も分かりやすいのは「山岳賞争い」。最も優れたクライマーの証、赤色の水玉ジャージ「マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ」を巡る戦いだ。レースでは難易度順に山岳のカテゴリーが分かれており、その山岳の通過地点には「山岳ポイント」が設定されている。この山岳ポイントは、通過した順に上位数人だけがポイントを得ることが出来、通産ポイントトップの選手が「マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ」を着ることになる。

有力選手としては、直近のジロ・デ・イタリアで1勝したイルヌール・ザッカリン(チーム・カチューシャ・アルペシン)や、2017年山岳賞獲得・昨年2位のワレン・バルギル(チーム・アルケイアサムシック)の名が挙げられる。

2018年の山岳賞はジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が獲得した。しかし今年のツールは、より厳しい山岳コース設定であり、アラフィリップのような万能型選手よりは、登りに特化した選手たちの争いになると見られている。

2018年山岳賞ランキング

順位 名前 チーム 獲得ポイント数
1位 ジュリアン・アラフィリップ クイックステップ・フロアーズ 170ポイント
2位 ワレン・バルギル チームフォルチュネオ・サムシック 91ポイント
3位 ラファウ・マイカ ボーラ・ハンスグローエ 76ポイント

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