全日本選手権も本日30日で最終日。男子エリートロードレースは入部正太朗(シマノレーシング)の優勝で幕を下ろした。
優勝 入部正太朗(シマノレーシング) 6:12:27
2位 新城幸也(BAHRAIN MERIDA) :0:00
3位 横塚浩平(Team UKYO) :0:08
本記事では上位3人のコメントをお届けする。
「単独で走る新城・別府選手に尊敬と憧れ、同時に『勝ちたい』気持ちが湧いた」と語った入部、怪我から復帰したばかりの単騎出走の新城幸也、「チームメイトのおかげ」「無名の自分」「悔いはない」と謙虚に語った横塚。それぞれのドラマを是非ご覧あれ。
入部正太朗「積極性に憧れや尊敬の念、そして『勝ちたい』気持ち」
正直まだ実感が湧いていません。本当に目標にしていたレースなので、最高の気分です。
これまでのU23やタイムトライアルのレースで「危険」という情報が入っていたので、かなり慎重に対応するつもりでレースに臨みました。やはり序盤から落車も数回あり、スリッピーな状態で、その中でもアタックがあったりして落ち着かない状態で進んでいました。徳田選手の逃げが決まってから少し落ち着いて、チームが僕を守ってくれて先頭に位置どりする形で集まってきて、前でコントロールしながら温存させてもらいました。
僕はチームに守ってもらう形で走っていましたが、単独で走っていた新城選手や別府選手がどんどんアタックしていて、その積極性に憧れや尊敬の念を抱きながら走っていました。同時に、勝ちたい意欲もさらに湧いていました。
「自分を信じて飛び出すスタイル」で勝利、チャレンジできたことが嬉しい
後半は「自分を信じて飛び出すスタイル」で、疲れで不安定になってきた集団を抜け出すことに成功し、新城選手や横塚選手と一緒に行くことができました。本当に(飛び出してから)8割は新城選手が牽いてくれていて、僕も横塚選手も千切れそうになりながらなんとか食らいついていました。
ラスト3、4kmくらいからスプリントに備える体制で新城選手の後ろにずっと付いていました。力は完全に負けているけれど、数十秒のスプリントには自信がありました。ラストのストレートは霧がすごくて、距離が測りづらかったですがなんとか冷静に距離見て、最後は遅めに仕掛けました。最後は全力でもがいた形です。
思うような展開になったので、チャレンジできたことがよかったなと思います。また、チームのみんなで喜びたいです。チャンピオンに恥じない走りをこれからしていかなければと思います。
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