秦由加子選手へのサポート内容/渋谷淳一氏

ブリヂストンサイクル株式会社 経営戦略本部ブランドコミュニケーション戦略課 課長 渋谷淳一氏

ブリヂストンサイクル株式会社 経営戦略本部ブランドコミュニケーション戦略課 課長 渋谷淳一氏

ブリヂストンサイクル株式会社 経営戦略本部ブランドコミュニケーション戦略課 課長

これまでのアスリート支援

ブリヂストンサイクルのチーム活動ではレースでのフルサポート、トレーニング環境の提供など勝つためのチーム運営を行ってきました。機材サポートでは自転車のフレームサポートを行っています。

技術面、ソフト面ではアンカーラボという測定施設を備えています。そこではvo2max(最大酸素摂取量)測定、ペダリング動画解析、ペダリング出力測定、ペダリング左右バランス測定が行えます。選手がイメージしているものと、実際の数値では異なることがよくあります。この様な測定データ、過去の測定データ、計測員の経験値、選手と話し合いながらアドバイスを実施しています。

8名のパラアスリートをサポート

ブリヂストンサイクルでは8名のパラアスリートをサポートしており、パラトライアスリートの谷真海選手は9月に行われたパラトライアスロン世界選手権で優勝。秦由加子選手は2016年リオデジャネイロパラリンピック日本代表、そして10月8日に行われたワールドカップで優勝しています。パラサイクリング藤井美穂選手は2017年トラック日本選手権500m,3000mの日本チャンピオンです。

ペダリング、ポジションの解析から改良フォームを提案

実際の秦由加子選手へ対するサポート内容としては、まず測定前にスタッフと秦選手とでミーティングを行います。バイクポジションやトレーニング、そして測定内容の説明をしながら話し合いを実施し、その内容を基に、推奨のバイクポジションをフィッティングバイクで再現します。

測定時には画面へペダリングの左右バランス出力測定を一緒に見ながら行っていきます。ペダリングの左右バランスは測定時、実際にバラつきが出てくるので、秦選手と話し合いながら改良フォームを提案していきます。

この様な測定を基に、現時点で最適であろうというマシンポジションへ調整し、レースに臨んでいただいています。この様な取り組みが今後トレーニングに活かされ、秦選手と共にスタッフも成長し進化していければと思っています。

これからも秦選手と共に、2020東京パラリンピックへ向けて挑戦して参りたいと思います。

なぜパラアスリートの義足か