第94回全日本自転車競技選手権大会ロードレースが6月27日(土)、28日(日)、新潟県南魚沼市で実施された。
最終種目となったのは男子エリートロードレース。トラックとロードの両立で両種目の強化を狙う「HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR」からは兒島直樹、岡本勝哉、矢萩悠也が参戦した。以下、レースの模様をチームマネージャー宮崎景涼氏のレポートでお届けする。
180kmの戦い
コースはU23、女子エリートと同様の12kmのサーキット。これを15周回する総距離180kmで、今年の日本一が争われた。国内主要チームの中には7〜8人の選手をそろえる布陣もある中、「HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR」は少人数での参戦。チームとして戦略的に動くことが難しく、選手個々の力がどこまで通用するのかを試されるレースとなった。
レースはスタート直後に3人の逃げができるが、気温も高く、レース展開と合わせて天候でも体力の消耗が激しいことが予想されたため、各チームは3人の逃げを容認。序盤はスローペースでのスタートとなった。
この逃げは中盤から終盤にかけての9周目には集団へ吸収される。
直後にカウンターアタックで草葉啓吾選手(KINAN Racing Team)が単独で抜け出し先行する形となったが、集団は積極的には追わなかった。
「シマノレーシング」がメイン集団をコントロールしながら少しずつ差を詰めていくと、メイン集団の動きは活発になる。草場選手を吸収したタイミングで今度は山本元喜選手(KINAN Racing Team)が抜け出し、一気にタイム差を広げた。
メイン集団は再びシマノレーシングがペースアップを行ってアシストを削りながらタイム差を詰め、留目夕陽選手(愛三工業レーシングチーム)らのペースアップなどで活性化していく。
「HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR」は兒島がメイン集団に残っていたものの、このペースアップにより集団から脱落。それでも懸命にゴールを目指す形となった。
留目のアタック、逃げ切って初優勝
残り2周のタイミングで山本選手がメイン集団に吸収され、先頭は13人。そこから今度は新城幸也選手(Solutiontech NIPPO RALI)が単独で抜け出し最終周回へと入っていく。
しかし追走する残された12人の中から留目選手が単独で抜け出していくと、新城選手に追いつき、そのまま新城選手を追い越して独走状態で逃げ切りの体制へ。留目選手は最終的に30秒近いタイム差をつけて10km近くを独走し、自身初となる全日本チャンピオンのタイトルを獲得した。
2位は金子宗平選手(群馬マンモスレーシング)、表彰台の最後の一角は岡篤志選手(Astemo宇都宮ブリッツェン)。
「HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR」は兒島が31位でゴール。岡本、矢萩は途中棄権となり順位はつかなかった。
127人でスタートした男子エリートの完走者は58人。半分以上が脱落する厳しいレースを留目夕陽選手が制する結果となった。
最終リザルト
| 順位 | 名前 | 所属 | タイム |
| 1位 | 留目夕陽 | 愛三工業レーシングチーム | 4:33:55 |
| 2位 | 金子宗平 | 群馬マンモスレーシング | 4:34:27 |
| 3位 | 岡篤志 | Astemo宇都宮ブリッツェン | 4:34:29 |
| 31位 | 兒島直樹 | HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR | 4:41:04 |
| DNF | 岡本勝哉 | HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR | |
| DNF | 矢萩悠也 | HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR |
宮崎マネージャー コメント
やはり全日本選手権は厳しいレースであることを改めて突きつけられました。
中盤まではスローペースで進んだにも関わらず、後半のペースアップに対応することができず、兒島1人だけの完走という結果はしっかり受け止めなければなりません。ここから9月までレースが開きますが、後半戦に向けてしっかりと組み立て直していきたいと思います。
今回の全日本選手権も交通の便は決して良いとはいえない中、2日間とも多くのファンの皆さんに会場まで足を運んで応援していただき、本当にありがとうございます。
選手たちも多くの応援のおかげで最後まで走り抜くことができました。後半戦も引き続きご声援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
