いよいよ『ツアー・オブ・ジャパン2026』も最終ステージ。5月31日、東京都内の大井埠頭でレースが実施された。若手で構成されたジャパンナショナルチームはここまで大きな結果は残していないが、今後に繋がる経験を数多く積んできたと、チームマネージャー宮崎景涼氏は語ってきた。

最終日のレースの模様も、これまで同様に宮崎マネージャーにレポートしていただく。

第8(最終)ステージ SPEEDチャンネル 東京

104km=6.5km×16周(パレード3.8km)

最後の舞台は大井埠頭を周回するシンプルなコース。この東京ステージでは、例年かなりの確率でスプリント勝負に持ち込まれており、今年も当然、そうした展開が予想されていた。

スプリントステージ しかし岡本を欠くジャパンナショナルチーム

ジャパンナショナルチームはこれまでのステージで何度も挑戦する姿勢を見せてきたが、まだ結果には繋がっていないため、最後に何とか実績を残したいところ。

チームとしてはスプリンターの岡本を第2ステージ(京都)で失っており、梅澤幹太、島崎将男、吉田奏太、三浦一真、新藤大翔の5人では真っ向からのスプリント勝負は難しい状態。しかし、そうした制限があるからこそ、かえって多様な戦略を取ることができるとも考えられる。チームメンバー全員にチャンスがあることを期待し、スタートラインに立った。

レースは事前の予想通り、逃げたい選手が多くいたことで序盤からアタック合戦が繰り広げられ、早速7人の逃げ集団が形成された。新藤が遅れて単騎で追走をするが、7人は遠く、追いつくことができなかった。

逃げ集団の落車 そして島崎も落車してしまう

メイン集団は総合リーダーの「ソリューションテック NIPPO ラーリ」が完全にコントロールし、後続に1分10秒程度の距離を保って周回をこなしていく。終盤までこの状態が続くかと思っていた矢先、逃げ集団で落車が発生し、2人だけが逃げる展開となった。

この落車をきっかけにメイン集団は一気に活性化。逃げていた2人も吸収し、その後はアタックの応酬が繰り広げられる。

ジャパンナショナルチームからは吉田、三浦、梅澤が逃げ集団を作ろうと試みるも決まらない。

そんな中、別チームの2人が強引に抜け出すと、集団はそれを一時容認、その動きをチャンスと踏んだ島崎を含む5人が追走をするが、2人のペースが強力でなかなかタイム差は詰まらなかった。

残り3周でメイン集団がペースを上げていくと5人は吸収され、逃げた2人だけが前にいる状態となる。このタイミングで島崎が他チームの選手と接触し落車。残念ながらDNFとなった。

最後はやはりゴールスプリント勝負

最終周回に入る前に2人の逃げも吸収され、集団は再び1つに。いよいよ最後のゴールスプリントに向けて集団のペースが上がっていく。

ジャパンナショナルチームは最後のチャンスに賭けて梅澤がスプリント勝負に挑んだが、結果は11位となった。

優勝は、見事にスプリント勝負を制したルーカス・カールステンゼン選手(キナンレーシングチーム)となった。

第8(最終)ステージ SPEEDチャンネル 東京 リザルト

順位 名前 所属 タイム
1位 ルーカス・カールステンゼン キナンレーシングチーム 2:11:49
2位 アレクサンダー・サルビー リーニン スター 2:11:49
3位 ティレン・フィンクスト ソリューションテック NIPPO ラーリ 2:11:49
11位 梅澤幹太 ジャパンナショナルチーム 2:11:49
47位 吉田奏太 ジャパンナショナルチーム 2:12:06
63位 三浦一真 ジャパンナショナルチーム 2:12:22
64位 新藤大翔 ジャパンナショナルチーム 2:12:22
DNF 島崎将男 ジャパンナショナルチーム  

リザルトPDF

宮崎マネージャー コメント

最終ステージもリザルトを残すことはできませんでしたが、それぞれ自分たちで考えて動けたことは良かったと思います。

特に、ついこの前まで高校生だった新藤、吉田、三浦に関しては、国内最大級のステージレースを最後まで走り切り、さらには自分からアタックするなど、チャレンジができたことは、今後に大きな期待を抱かせてくれました。

島崎に関しては急遽の参加になったにも関わらず、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれましたし、梅澤もトラックで培ったスピードとレース感を、少しずつロードレースにアジャストさせる中で、多くの課題を見つけられたようです。

どの選手に対しても、今後の成長に期待をせずにはいられません。今回、このような素晴らしいチームの監督をさせていただけたことに、大変感謝いたします。

そして、今後の彼らの活躍に期待と、ご声援のほど何卒よろしくお願いいたします。

『ツアー・オブ・ジャパン2026』各賞リザルト(上位入賞者)

個人総合成績

順位 名前 所属 総合タイム
1位 マッテオ・ファッブロ   15:39:24
2位 カミール・ボヌー   15:40:19
3位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル   15:40:21
43位 梅澤幹太 ジャパンナショナルチーム 16:17:27
50位 新藤大翔 ジャパンナショナルチーム 16:24:49
58位 吉田奏太 ジャパンナショナルチーム 16:39:47
64位 三浦一真 ジャパンナショナルチーム 16:43:27

ポイント賞総合

順位 名前 所属 ポイント
1位 トンマーゾ・ダーティ TEAM UKYO 79
2位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル VC福岡 67
3位 ニコロ・ガリッボ TEAM UKYO 58
31位 梅澤幹太 ジャパンナショナルチーム 5
39位 吉田奏太 ジャパンナショナルチーム 3

山岳賞総合成績

順位 名前 所属 ポイント
1位 フランチェスコ・カロッロ スワット クラブ 33
2位 山本元喜 キナンレーシングチーム 26
3位 ジャコモ・ガラヴァーリャ スワット クラブ 20
17位 吉田奏太 ジャパンナショナルチーム 3

チーム総合成績

順位 チーム名 総合タイム
1位 トレンガヌ サイクリング チーム 46:32:43
2位 TEAM UKYO 46:33:19
3位 ソリューションテック NIPPO ラーリ 46:40:27
12位 ジャパンナショナルチーム 47:50:11

 

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