2025年4月15日、第2回目となる『2027 UCI自転車競技世界選手権』の実施競技と会場が発表された。
「史上初のUCI自転車競技」の実施も発表されたUCI公式リリースの内容をお届けする。
「UCI自転車競技世界選手権」とは
「UCI自転車競技世界選手権」とは、トラックやロードなど様々な自転車競技の世界選手権を1つの大会として一斉に実施する複合大会。
4年に1度、夏季オリンピックの前年に開催されるUCI自転車競技の祭典としてスタートした。
記念すべき初回大会が2023年8月にイギリス・グラスゴー開催され、フランス・オート=サヴォワで開催される『2027 UCI自転車競技世界選手権』は第2回目。
翌年には『ロサンゼルス2028オリンピック』も控えていることから、自転車競技のますますの盛り上がりが期待される。
『2027 UCI自転車競技世界選手権』
開催地:フランス・オート=サヴォワ
開催日程:2027年8月24日〜9月6日
実施競技数:20競技
「20競技」で「281のアルカンシェル」
オート=サヴォワで開催される第2回大会。
実施される自転車競技数は、2023年の初回大会の「13」から「20」へとボリュームアップ。
約1万人のアスリートが、合計「281」に及ぶ世界王者の座を懸けて、130以上の国と地域から集結。累計10億人のテレビ視聴者数が見込まれるなど、まさに世界最大級の“自転車競技の祭典”だ。
『2027 UCI自転車競技世界選手権』実施競技
2023年大会でも実施された競技 (全13の自転車競技) |
トラック ロード パラサイクリング・トラック パラサイクリング・ロード BMXフリースタイル・フラットランド BMXフリースタイル・パーク BMXレーシング トライアル マウンテンバイク・クロスカントリー マウンテンバイク・クロスカントリー マラソン マウンテンバイク・ダウンヒル インドアサイクリング グランフォンド |
2027年大会で追加される競技 (+7の自転車競技) |
マウンテンバイク・エンデューロ パンプトラック トラック(ジュニア) グラベル サイクリングeスポーツ ★インドア・サイクルスピードウェイ ★バイクポロ |
★:史上初の世界選手権が実施される競技
※当初は新設ベロドロームでの実施も予定されていたトラック競技の会場は、パリ五輪が開催されたサン=カンタン=アン=イブリーヌのベロドロームへ変更となっている。
史上初の実施!「新競技」も誕生
2027年大会から新たに追加された7つの自転車競技の世界選手権。
そのうち以下の2競技は史上初の開催として、記念すべきUCI世界選手権デビューを果たす。
インドア・サイクリングスピードウェイ
バイクポロ
インドア・サイクルスピードウェイ
Photo by Alan Crowhurst/Getty Images
UCIによる正式な競技説明は、2024年4月15日現在まだ発表されていない本種目。
しかし「サイクルスピードウェイ」という競技はUCI非公式ながら、イギリスを中心に古くから親しまれており、本競技が「インドア(屋内)」で実施される種目だと推測できる。
ギア・ブレーキのないピストバイクのような自転車で、1周100m未満のサーキットを舞台に繰り広げられるレース。
レーサー同士による肘・肩での接触もある“肉弾戦”も見どころの1つである自転車競技だ。
▼More CADENCEでも過去に紹介している。
バイクポロ
同じくUCIによる正式な競技説明は、2024年4月15日現在まだ発表されていない「バイクポロ」。
サッカー場のようなコートを舞台に、馬に乗りながら「マレット」と呼ばれるスティックでボールを操り敵陣のゴールにボールを入れ、その点数を競うチームスポーツ、「ポロ(Polo)」。
「ポロシャツ」の由来にもなっている競技だ。
簡単に説明すれば「バイクポロ」は、通常のポロの「馬」が「自転車」に置き換わった競技。
自転車に乗りながら、同じく「マレット」を操り、敵陣のゴールにボールを入れ合い得点を競う。
「さらに幅広い自転車競技の専門性を築く」
ダビド・ラパルティアンUCI会長 コメント
この『UCI自転車競技世界選手権』の合同開催は、2017年にUCI会長に選出された際に私が抱いていたビジョンの1つでした。
このビジョンは2023年にグラスゴーとスコットランド全土で実現し、我々はその経験を基に、さらに幅広い自転車競技の専門性を築き上げています。
今大会が、UCIの様々な自転車競技の開催地として認められているオート=サヴォワで開催されることを大変嬉しく思います。オート=サヴォワで、サイクリングの素晴らしさが称えられることでしょう。
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