第9ステージ:復活の石畳コース、リッチー・ポートがリタイア
第9ステージは過酷な「パリ~ルーベ」のルートを一部採用した石畳区間を含むステージで、レース前より目玉ステージとして注目されていた。
リッチー・ポートがリタイア
各チームのエース達が次々トラブルに見舞われた1週目だが、最も重大な出来事が起こったのも第9ステージだろう。それがリッチー・ポートのリタイアだ。
スタートから7km地点の舗装路にて発生した集団落車に巻き込まれ、右鎖骨骨折によりレース続行不可能に。リッチー・ポートは昨年も第9ステージでの落車でリタイアを余儀なくされた。そのリベンジを果たすべく参加していただけに、悔しい結果となった。
この日も落車や機材トラブルが続出
またフルームをはじめ、モビスター・チームのキンタナと並ぶエース、ミケル・ランダ(スペイン)やウラン、バルデらも落車や機材トラブルに巻き込まれた。エガン・ベルナルも単独落車で大きくタイムを失い、総合上位争いから脱落することになった。
ロマン・バルデはフルームたちのいるメイン集団から遅れてゴール。しかしバルデのロスタイムは7秒と大きなタイム差ではなく、またランダもバルデと同じ集団でのゴールしている。
一方、昨年総合2位のリゴベルト・ウランは落車の影響により大きくタイムを失ってしまった。
エースだけでなく、アシスト選手にも悲劇が起こる
不運に見舞われたのはエース達だけではない。
第2ステージではルイスレオン・サンチェス(スペイン/アスタナ・プロチーム)、第4ステージではアクセル・ドモン(フランス/AG2Rラモンディアル)といった、各チームの有力なアシスト選手たちがツールを去り、チームエースらにとっては大きな痛手となった。
また、昨年マイヨ・ジョーヌを獲得したマイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム・サンウェブ)が体調不良により、第5ステージ以降出走していない。
第1週目にして、有力選手を含めた9名の選手がツールを去る事態に。2017年は豪雨の下りで落車が頻発してリタイアする選手が続出したが、2018年もそれに負けない荒れた展開となった。