『2023世界選手権・グラスゴー大会』大会4日目となる8月6日、男子個人パシュートが行われた。
この種目に窪木一茂がアジアチャンピオンとして、松田祥位がナショナルチーム枠として出場。窪木は4分13秒708のタイムで15位、松田は4分21秒963で22位となった。優勝はフィリポ・ガンナ(イタリア)で2年連続、自身6回目の世界タイトル獲得を果たした。
男子個人パシュート
男子個人パシュートに出場したのは27人。日本からは窪木一茂と松田祥位が出場した。予選でトップ4に入ればメダル決定戦に進む。
日本人でまず出走したのは、事前インタビューで4分10秒を切って日本新記録を更新したいと語った窪木一茂。第7組で出走すると、日本記録に迫るスピードで周回を重ねていく。
中盤にスピードが落ちたものの、終盤ではスピードアップする走りを見せた窪木のタイムは4分13秒708。
松田は12組に出走。持ち前のパワーとスピードで最初の1kmは好タイムを記録するが、その後にスピードを保つことが出来ず。フィニッシュタイムは自身の持ちタイムから大きく落ちて4分21秒963となった。
予選の最終走者は現世界チャンピオンのフィリポ・ガンナ(イタリア)とダニエル・ビッガム(イギリス)。
現世界チャンピオンと地元の強豪のレースは大いに盛り上がりを見せ、終盤に逆転したガンナが4分01秒344、ビッガムが4分02秒961を記録。
2人の勝負が再びという、同カードでの決勝進出を決めた。
窪木の最終成績は15位、松田は22位となった。
予選と同カードの好勝負 ガンナvsビッガム
再び相まみえたフィリポ・ガンナ(イタリア)とダニエル・ビッガム(イギリス)。
決勝のレースも予選と同様にビッガムがリードしてレースが進む。前半に強いビッガムと後半に強いガンナのレースは、終盤となる3km地点までビッガムがリードする展開。
予選では逆転されたイギリスのビッガム。自国開催ということもあり「今度こそ」の雰囲気の中、大観衆に押されるビッガムは、最後まで粘りを見せて、ガンナとほぼ同時にフィニッシュした。
100分の5秒差となった勝負を最終的に制したのはガンナ。ガンナのフィニッシュタイムは4分01秒976、ビッガムは4分02秒030と僅差レースとなり、レース後にはお互いを称え合い好勝負の幕を閉じた。
3位はジョナサン・ミランで、3位決定戦のタイムは4分05秒868。決勝争いのレベルの高さがうかがえる結果となった。
選手名 | チーム | タイム | ||
1位 | フィリポ・ガンナ | GANNA Filippo | イタリア | 4:01.976 |
2位 | ダニエル・ビッガム | BIGHAM Daniel | イギリス | 4:02.030 |
3位 | ジョナサン・ミラン | MILAN Jonathan | イタリア | 4:05.868 |