ドイツ人オールラウンダーの期待の星「マクシミリアン・シャフマン」

まず最初は、クイックステップ・フロアーズ所属のマクシミリアン・シャフマン。

2018年のクイックステップ・フロアーズは絶好調で、2018年6月2日時点で36勝を挙げている。チームの若手選手たちの活躍も目覚ましく、その1人がこのシャフマンである。

シャフマンは1994年生まれのドイツ人。クイックステップの育成チームに所属し、2017年、ついにチームの正式メンバーとしてプロデビューを果たした。

TTも山岳もこなす驚異の若手オールラウンダー

ジュニア時代もU23時代も、世界選手権個人タイムトライアルで表彰台に登った経験があり、得意の独走力で3月のカタルーニャ1周や4月のフレッシュ・ワロンヌでも活躍していた。

そして今回のジロでは初日の個人タイムトライアルで8位。25歳以下の選手たちの中で最も成績の良い選手に与えられる「マリア・ビアンカ(新人賞ジャージ)」を5日間に渡って着続けた。

しかもシャフマンの活躍はこれだけでは終わらなかった。終盤、あらゆる選手が疲弊し、逃げに乗ることのできる選手も限られてくるアルプスの難関山岳ステージの1つ、ラストに1級山岳の登りが待っている第18ステージ。

このステージで、シャフマンはベテラン選手のルーベン・プラサ(イスラエル・サイクリングアカデミー)などと共に終盤まで逃げ延び、さらにはマティア・カッタネオ(アンドローニジョカットリ・シデルメク)の連続アタックを難なく全て抑え込み、最後はこの2人を力で突き放して勝利を掴んだ。

独走力だけでなく、山岳における実力を示したシャフマン。将来が楽しみなオールラウンダー候補として、このジロで大きな進化を遂げ注目を浴びた選手の1人だ。

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