2018Tour of Zhoushan 第3ステージは20km弱の周回コースを逆走する4周回の85.3kmで争われた。アップダウンは多いものの、集団が流れるコースのため、勝負は最後のスプリントになることが予想された。

日本チームは2か所あるスプリントポイントでのボーナスタイムの獲得で梶原悠未の総合上位とアジアンリーダージャージを狙う。

強豪チームも参戦、総合・ステージ共に上位狙う/2018Tour of Zhoushan UCI2.2 第1ステージ

梶原9位!先頭集団で登りをこなす/2018Tour of Zhoushan 第2ステージ

スプリントポイントを梶原が1位で通過

レースは個人総合リーダーを擁するCYLANCE PRO CYCLINGがコントロールして進む。

1回目のスプリントポイントでは総合上位の強豪選手らが狙ってくる中、梶原が1位通過で3秒獲得。個人総合順位を暫定で8位まで上げる。

中盤には個人総合結果に関係のない3名の逃げが決まり、1分差をつけ集団は落ち着いた。4周回目になると集団のペースが一気に上がり、集団のままゴールを迎える。

梶原ステージ2位!日本チームは総合3位に!

ゴール1.5kmの向かい風の直線では、中井彩子が梶原をほぼ先頭まで引き上げラスト700mのコーナーを抜ける。

ラスト450mの最終コーナーを梶原は3番手で回り、一気にペースの上がったラインに乗り換え、個人総合リーダーのGUTIERREZ RUIZ Sheylaを抜いた。惜しくもDOLTCINI VAN EYCK SPORTのエーススプリンターDRUYTIS Kellyには届かずステージ2位でゴール。

梶原はこの日のスプリントポイントとゴールでのボーナスタイムで、個人総合順位を最終的に7位まで上げた。

常にチームで連携し、集団前方に位置どり

日本チームはこの日もスタートから集団前方に位置し続け、集団が分裂しかける時も常にチームで対応して良いまとまりをみせた。

チーム団体総合ではアジア1位だけではなくHITECH PRODUCTS、ロシアナショナルチームに次いで3位となり、梶原がまたしてもアジアンリーダーの表彰を受けた。

このあと5月6日〜10日まで開催されるPANORAMA Guizhou International Women’s Road Cycling Race(UCI2.2 )に日本チームは今大会と同じメンバーで臨む。

第3ステージ 結果

1位 DRUYTIS Kelly(DOLTCINI VAN EYCK SPORT)
2位 梶原悠未(Japan National Team)
3位 GUTIERREZ RUIZ Sheyla(CYLANCE PRO CYCLING)
18位 金子広美(Japan National Team)
33位 唐見実代子(Japan National Team)
38位 中井彩子(Japan National Team)

最終個人総合時間

1位 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING)6時間5分00秒
2位 BECKER Charlotte (HITECH PRODUCTS)9秒差
3位 OSHURUKOVA Elizaveta (ロシアナショナルチーム)13秒差
7位 梶原悠未(Japan National Team)1分19秒差
15位 唐見実代子(Japan National Team)1分32秒差
16位 金子広美(Japan National Team)1分33秒差
35位 中井彩子(Japan National Team)9分38秒差

Text:柿木孝之(JCF強化コーチ)

原文:JCF