モントリオールで52年ぶりの開催

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数字で見る『2026ロード世界選手権』

カナダ自転車競技連盟によるプレスリリースでは、『2026ロード世界選手権』に関する様々な”数字”も公開されていた。

本プレスリリースと同様に、その数字たちを列挙していく。

・8日間にわたり開催
・現地観戦は無料
・男女、ジュニア・U23・エリート含め、全1,000人の選手が参加
・合計11のタイトルの争奪戦
・75カ国以上から出場
・5,000人以上のチームスタッフ、関係者、UCIメンバー、ゲストが参加
・UCI会議を開催し、全大陸から400人以上の代表者が出席
・800以上の認定メディアが参加
・約150カ国でテレビ中継を実施
・2億5,000万人がテレビで視聴
・50万人以上の現地観戦客、その半分以上がケベック外から来訪
ケベック県に対し245億円以上の経済効果
カナダ全体で300億円以上の経済効果
・1,000以上の雇用を現地で創出
カナダ全体で約78億円の税収を後押し

カナダ自転車競技連盟は、『2026ロード世界選手権』に伴う以上のような”数字”を公表。中でも目を引くのが「大会開催に伴う経済効果」だ。

『2021ロード世界選手権』でのフランドル地域に対する経済効果は「約35億円」、『2020世界選手権トラック』では開催国ドイツのGDPに対し「約3.5億円」の貢献をしたと報じられていた。

経済効果は35億円以上 ロード世界選がもたらした成果をUCIが発表/『UCIロード世界選手権2021』

しかし『2026ロード世界選手権』で見込まれる経済効果はなんと数百億円。

カナダ自転車競技連盟によると、これらは本大会招致への「Bid Guide」と、Sport Tourism Canadaらによる2021年の「経済効果アセスメント」などに基づく数字としている。

また、2019年の「GPケベック」と「GPモンレアル」では2大会合計で約55億円*の経済効果を生み出したことにも言及。

実際にこれらの数字を達成することができれば、ロードや自転車競技の発展を勢い付ける1つの大きな要因となるだろう。

※2022年9月22日の為替、ドル/円「144.45」で計算しているため、誤差あり。(日本銀行

参照:UCI「BIDDING GUIEDES」(2022年9月現在最新版)

データで見る2020年UCIトラック世界選手権の経済効果 GDPへの貢献は270万ユーロ

関係者コメント

Sébastien Arsenault氏(大会会長・CEO)

「2026年にカナダで『UCIロード世界選手権』を再び開催できることがとても喜ばしく、そして楽しみにしています。

UCIとともに開催する本世界選手権は、非常に大きな経済的恩恵をもたらし、国際的に広く認知される大会です。

GPCQM*の開催チームや全てのパートナーと協力し合い、素晴らしい大会を作り上げていきます。本大会の開催により、カナダにおけるロード競技の発展を継続し、カナダの人々の自転車への関心を高めることができるでしょう」

※GPCQM:「GPケベック」「GPモンレアル」2大会の総称

ダビデ・ラパルティアン氏(UCI会長)

「カナダ・モントリオールで『2026ロード世界選手権』が開催されることを楽しみにしています。選手たちの走りを観戦し、応援するために世界中のサイクリングファンが集まります。カナダの人々やカナダの選手にとっても、とてもワクワクすることでしょう。

カナダそしてモントリオールが世界の自転車競技を牽引する1つの存在であることを再確認させるため、いままで献身してきた全てのパートナーたちに感謝致します。

カナダ自転車競技連盟、大会組織委員会、ケベック県、そしてモントリオールの方々を祝福致します」

カナダ自転車競技連盟 プレスリリース(2022年9月22日)

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