世界選手権がもたらす経済効果

2021年3月9日、UCI(国際自転車競技連合)は「2020年UCIトラック世界選手権」および「UCIシクロクロス世界選手権」の開催がもたらした経済効果について発表した。

UCIにとって挑戦的な1年に

Elimination / Men's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships, Hashimoto Eiya 橋本英也

2020年トラック世界選手権が開催された3月といえば、新型コロナウイルスのパンデミックが迫っていた時期。

このパンデミックは、2020年のUCI国際カレンダーに非常に大きな影響を与えた。半分以上のレースが中止となり、ロードレースでは60%近くが中止に。また、UCIシリーズイベント(UCIワールドカップ、UCIワールドツアー、UCI女子ワールドツアー)は64%が中止となった。

ロードレースやマウンテンバイクなど、いくつかのUCI世界選手権はシーズン後半へ開催延期などの措置がとられたものの、トラックとシクロクロスの世界選手権は、3月の外出制限などが発令される前に開催されていた。

未曾有の状況下で、年末には自転車競技としては初の試みである「UCIサイクリング・スポーツ世界選手権」も開催され、UCIにとって挑戦的な年であったと言える。

経済効果はプラスに

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