ロード選手として主にタイムトライアル種目で活躍してきた、イギリス男子選手のアレックス・ダウセット。2022年8月29日、自身の公式YouTubeチャンネルでプロ選手からの引退を発表し、10月16日に最後のレースを終えた。
本記事では選手としての実績を振り返りつつ、本人コメントとともにアレックス・ダウセットの引退についてお伝えしていく。
アレックス・ダウセット略歴
イギリス出身、1988年生まれの男子ロード選手。
主にロードのタイムトライアル種目を得意としており、ジロ・デ・イタリアのITT*ステージで優勝、コモンウェルスゲームズでの金メダルのほか、イギリス国内選手権のITTでは6度に渡りタイトルを獲得してきた。
※ITT:個人タイムトライアル(Individual Time Trial)
ロード選手としてのキャリアとしては、UCIワールドチームの「Movistar Team*」などに長く所属。2020年以降は「Israel – Premier Tech*」の選手としてワールドツアーなどに出場し、今回の引退発表となった。
※「Israel – Premier Tech」「Movistar Team」は2022年現在のチーム名
ロードでの活躍に加え、TTスペシャリストとしての特性を生かし、アワーレコードにも挑戦してきたアレックス・ダウセット。
イギリス・マンチェスターで2015年に挑戦したアワーレコードでは、52.937kmで新記録を更新。その後ブラッドリー・ウィギンスやビクター・カンペナールツにより記録を更新され、2020年にはアワーレコードに再挑戦したものの、惜しくも更新とはならなかった。
「Israel – Premier Tech」は「ロードに加えアワーレコードにも挑戦し経験と知識を蓄えたアレックス・ダウセットは、様々なレースでキャプテンとして頼れる存在」と評価している。
参照:Israel – Premier Tech , Commonwealth Games Federation , UCI , UCI(男子アワーレコード)