TREK Madone SLR DISC WSD
超一流アメリカンブランドの不動のトップモデルがこのMadone。先代まではオールラウンドモデルとして位置付けられていたが、軽量クライミングバイクであるÉmondaの登場以降はエアロロードとして鎮座している。
TREKといえばカラーオーダーが出来るProject Oneが有名だが、このMadoneももちろん対応している。美麗かつ妖艶さまで漂ってくるような美しいペイントから、プロ選手と同じレーシーなデザインまで、自分好みの一台を作り上げることが出来る。
Madoneのここがクる
エアロロードとしての性能もさることながら、トップチューブに内臓されたIsoSpeedによる快適性の高さもMadoneの魅力の一つだ。Madoneに搭載されているIsoSpeedは振動吸収性が調整可能となっており、好みやライドのシチュエーションに合わせて調整することが出来る。
エアロロードというとどうしてもスパルタンな印象を抱きがちだが、MadoneはこのIsoSpeedによってしなやかさも持ち合わせていた。推進力をスポイルしてしまうような柔らかさではなく、硬さをいなしながらもパワーを受け止めて前に進めてくれる懐の深さがある。
まるで酸いも甘いも噛み分けた上で背中を押してくれるようであった。そんなIsoSpeedならではのフィーリングに思わずグッと来た。
Bianchi ARIA Disc
エアロロードとしては比較的リーズナブルな部類に入るのがBianchiのARIA。
同社のTTモデルであるAQUILAの流れを組んでデザインされており、同じくエアロ性能を謳った上位モデルであるOltre XR3よりも純粋なエアロ性能では優っている。
各社が特徴的なフォルムのエアロロードを出してきている中、比較的シンプルな造形をしているのがARIAの特徴とも言える。
ARIAのここがアリや
一見スタンダードな作りに見える中で光る、フロントフォークの力強さ。
実はこのARIA、薄そうに見えて全く薄くない。むしろ力強さを感じるマッシヴな作りとなっている。あくまで個人の印象ではあるが、特にフロントフォークがしっかりしているように感じた。
前から見てわかる通り大きく弧を描くようなデザインとなっている。ヘッド周りの剛性の高さとそれでいてクイック過ぎないハンドリングはこのフォークから生まれているのではないだろうか。
一部を切り取っただけの印象ではわからない奥深いエロス…。人間と同じである。
バイクスタンドがとても可愛らしいデザインをしていたことも追記しておこう。細い気遣いとセンスにBianchiのこだわりを感じる。