2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会3日目に行われたパラサイクリング 1kmTTにて、杉浦佳子(総合メディカル/TEAMEMMACycling)が女子C3クラスの世界新記録「1分16秒475」をマークした。

6秒以上の大幅更新!

2025年より、男子と同じ1kmの距離に統一されたこの種目。

杉浦は最初の1周を22.924で入ると、そこからぐんぐんと加速。
苦しい後半も大きくタイムを落とすことなくまとめ、フィニッシュライン通過タイムは1分16秒475。

まだ新しい種目ではあるものの、これまでの記録(1分22秒515)を6秒以上更新する強烈なタイムで、世界新を打ち立てた。

リザルト

「C3」クラスとは?

パラサイクリングは障害の種類や重度によりたくさんのクラスに分類されている。
そのクラスは英語と数字で表されており、

「C3」の意味
C 普通の自転車を使うクラスのこと。四肢や体幹に障害がある選手が対象。
3 CクラスはC1〜C5の5段階に分けられており、数字が小さいほど障害が重い。3は真ん中のクラスとなる。

を意味する。
なお、海外大会などでは男子・女子も組み込み、杉浦は「WC3(WomanのW)」というクラスとなる。

杉浦佳子 コメント

これまで世界記録を持っていたメル・ペンブル選手は、パリパランピックの500mTTで金メダルを手にした選手。絶対に超えたいと思っていたので、すごく嬉しいです。

ただ、じつは少し前に『Challenge The Izu Velodrome』で測った自己ベストよりは遅く、フィニッシュラインを切った後も「もっと出せたな」という思いでした(笑)。

今後は、インクルーシブなレースを広めていきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。