原動力は「夢を持つこと」トライアスロン上田藍 選手
今年は怪我もありましたが?
2016年はリオ五輪が終わって、世界ランキング3位で終えることができていました。
今シーズンは3位より上と思ってシーズンの前半を戦って、世界の3つの大会で8位以内に入るという、好調なスタートを切ったのですが、7月に鎖骨骨折をして、その後レースに出れず、ランキングを落としました。初めての骨折で自分の身体との対話をする時間が増えましたね。
怪我の功名といいますか、自分の身体の使い方の新たな発見をしましたし、精神的な部分で骨は折れても心は折れていないというような発言を以前にさせていただいたのですが、タフになった部分もあるので、来年はまた世界ランキング3位以内に入りたいです。
このチームではトライアスロン以外の部分でも、こういった横の繋がりができて、結果を残している方々は私自身のモチベーションにもなりますし、お互いに結果を残しあって切磋琢磨し、日本国内そして国外でも活躍できるようなチームワークができれば良いなと感じています。
競技への原動力は?
競技を始めたころは勝つことが1番の原動力だったのですが、今は自分自身の夢をかなえるために多くのサポートをしていただいて、自分1人の夢ではなくなっているというのが原動力にもなっています。
ただ、夢に向かっていく中で全てを良い方向に持っていくというスイッチが入るので、原動力と聞かれると、「夢を持つこと」だと私は思います。
トライアスロンが好きで始める方が増えてはいるものの、このスポーツは現役のアスリートとしてもっと多くの方々に愛してもらうべきスポーツだと思っていますので、しっかりと東京オリンピックでメダルを獲って、面白い!とか魅力的!なスポーツであるとうことを示していきたいです。
来年の5月からは東京オリンピックに向けた本格的な戦いが始まりますので、出場枠最大の3枠を獲得するために日本チームとして頑張っていきたいと思います。
ご自身の今後の課題は?
課題は最初のスイムだと思っています。スイム、バイク、ランの3つのうち、スイムでたくさん課題があると思っています。
ただ課題があるということは伸び代があるということだとも思っています。スイムでトップから30秒~40秒差以内でバイクに繋ぐことができれば、陸に上がってしまえばこっちの物だと思っています。ですので、自分の得意なバイクとランを活かすためにもスイムでのタイム差を抑えて、世界のトップに競り勝てるようにしたいです。