山本幸平

3/4 Page

女子代表:今井美穂

ここからは準備の1年に

シクロクロスの世界選手権に出た経験が「もっと世界と戦いたい」という意識につながり、そこから本格的に競技志向になりました。「オリンピックに出たい」という夢は昔からあって、マウンテンバイクでオリンピックに出るチャンスがあるとわかった時から「絶対に誰にも負けない」という気持ちで取り組んできました。

こうしてオリンピック代表選手として選ばれまして、ホッとしております。昨年1年間は選ばれるためのレースをしてきました。この1年でオリンピックをしっかり走るための、準備のための1年としていきたいと思っています。

国際大会への出場経験が浅く、自分のレベルがどれほどなのか、あまり実感できていません。これからの1年間で出来る準備をしっかりとして「今井が代表でよかった」と思ってもらえるような走りをしたいと思っています。それから、レースを見て楽しんでいただきたいという思いがあります。

完走できなかったプレ大会

自分のレベルがわからないので、オリンピックでの具体的な目標はまだ明言できません。ただプレオリンピックの際には完走ができませんでしたので、最低ラインとして完走すること、そして全てを出し切れるようにしっかり準備をすることが目標です。

初めて世界基準のコースで走って「何もできなかった、何かする前に終わってしまった」プレ大会でした。スピードもパワーも必要なコースです。昨年の冬は自分の弱みを攻略するために、ダウンヒルの選手に降りかたを教えてもらったり、ロックセクション攻略のための練習をしてきました。延期となったことでさらに練習することができますので、攻略していきたいと思います。

国内では日本一ではありますが、世界のレベルで見ると劣るところが沢山あります。ここからの1年で全体の底上げをして、伊豆のコースの攻略のためのスキルアップをしていきたいと思います。オリンピックの前にある、世界選手権やワールドカップでレース経験を積んでいこうと思います。

現役教師のオリンピックへの挑戦

教員としての仕事もしておりますので、これまでも平日は仕事の後に室内で2時間半程度のローラー練習がほとんどでした。週末は人がいないところを選んで練習を行うようにしており、緊急事態宣言期間中も、それほど影響は受けていません。

職場でもかなり配慮をしていただいており、今は5・6年生の算数と音楽や書写などを担当しています。新型コロナウイルスの影響で分散登校となっていますので、児童たちにも1日置きくらいにしか会えません。でもオリンピック内定が決まった時には、廊下ですれ違う子どもたちに「先生オリンピック出るんでしょ!」と声をかけてもらったり、去年担任した子どもたちからは囲まれてお祭り騒ぎのような状態にもなったりました。

本来は私が教師として子どもたちを応援する立場なのですが、沢山応援してもらってここまで来ることができました。子どもたちがいなければ諦めていたこともあると思います。感謝の気持ちで一杯です。私の姿が子どもたちに「いくつになっても夢を追いかけられるんだ」という指標になれたらと思います。

鈴木雷太コーチ

3/4 Page