レバノンで開催されているMTBアジア選手権大会。27日はクロスカントリー女子全カテゴリー、クロスカントリー男子ジュニア、ダウンヒル男女シーディングランが行われた。

クロスカントリー レースレポート

コースは標高2000m超えの森林限界を超えた岩盤路面に作ってあり、登り勾配はきつく下りもも岩がごろごろとしており、難しいというよりは走りにくいコースだ。スタートしてすぐに乗っていけるかどうかの直登がありここをある程度上位で通過しない事には優勝のチャンスは限りなく少なくなる。

女子はエリート、U23、ジュニアと各1分間隔でスタートした。

女子エリート今井はパンクのトラブル

女子エリートは4周で行われ、日本から今井美穂が初参戦。スタートから先頭集団を作り走り出す中国に対して4番手で走り出したが、2周目で後輪をパンクしてしまい半周ほどそのまま走行を余儀なくされた。

ここで順位を落としてしまうが、ピットでホイール交換後、しっかりとペースを作り直して7位でゴール。

女子U23は松本璃奈が快走

女子U23は松本璃奈川口うららが参戦し、距離は女子エリートと同じ4周。松本はWCC(ワールドサイクリングセンター)でトレーニングを積んでおり、先日のWCフランス大会でも好成績を収めて伸び盛りだ。

スタートは松本を先頭にグングンと前に伸びる形で進み、1分前の女子エリートをどんどんと追い抜く。ラップタイムも女子エリートよりも早いタイムで1周目を終えた。

その後も後続をどんどんと引き離しぶっちぎりの優勝。川口は集団内でのスタートとなったがしっかりと走り切って3位。

女子ジュニア小林は中国との一騎打ち

女子ジュニアは小林あか里。小林もWCCでのトレーニングを積んでいて成長が著しい。スタートしてすぐに中国との一騎打ちとなったが、徐々に差を開けられて惜しくも2位となった。

男子ジュニアは3人がエントリー、松本と山口のワンツーフィニッシュ

男子ジュニアは松本一成山口創平中島渉の3名のエントリー。スタートのタイミングで少し遅れてしまったが、1コーナーから激登りに入る手前でスルスルと前に出た松本がそのままハイペースでレースの主導権を握りだした。

中国、カザフスタン、韓国に入られてしまった山口も先頭松本と差が開く前に一気に先頭まで追い付く。途中松本が抜け出した形になるが、山口もよく走れておりその都度追いついたが、最後は松本が山口を振り切ってワンツーを飾った。中島は高所で呼吸がきつそうであったが、あきらめることなくしっかりと走り切り8位であった。

ダウンヒル レースレポート

度重なるスケジュール変更で夕方遅くに開催となったDHI。スタート地点までのシャトルもスムーズに行われることなく、たった4本しか試走を行う事が出来なかった。また他国によっては事前合宿を行っていて、専用バギーも投入し自国で搬送を行うなどかなり積極的であり、レース前からトレーニング量と質の差があった。

男子エリートの清水はトレーニングで手を負傷してしまったが、西川トレーナーに処置してもらいスタートをきり4位。山田はスタート直後にチェーン切れをしてしまい15位。女子エリートの中川はコースアウトもあり5位で終えた。

最終日はXCO男子エリート、男子U23、DHI男女決勝が行われる。

監督 鈴木雷太(JCF強化スタッフ)

(TEXT:JCF

チームリレーで日本が2位/2019MTBアジア選手権大会