9月5日にスイスのレンツァーハイデでMTB世界選手権が開幕した。

大会初日には4.2km、標高差188mのコースで、XCR(チームリレー)が行われた。このコースは標高が高く、多くが木の根がせり出していて、『オフキャンバー』という日本にはない設定だ。

日本チームは、第1ライダーは山本幸平Dream Seeker/男子エリート全日本チャンピオン)、第2ライダーに平林安里(スペシャライズド レーシング ジャパン/男子U23全日本チャンピオン)、第3ライダーが村上功太郎(松山工業高等学校/男子ジュニア全日本チャンピオン)、第4ライダーは川口うらら(Sonic-Racing SRAM/女子ジュニアアジアチャンピオン)、アンカーに小林あか里(MTBクラブ安曇野/女子ジュニア全日本チャンピオン)というベストメンバーでエントリー。昨年の結果は16位であったが、途中11位での順位を走行したこともあり、10位以内を目標にスタートした。

一時は5位まで順位を上げる

山本幸平がスタートダッシュを決め、ヨーロッパの強豪が揃う中で先頭集団で走り、9位で第2ライダー平林安里へ。

平林はトルクあふれる走りポジションをキープし、10位で第3ライダーの村上功太郎に繋いだ。

その村上はスタートから飛ばしていき、一気に5位まで順位をジャンプアップさせることに成功。

第4ライダー川口うららは、他国が女子エリートや女子U23を起用する国が多い中、上手くまとめて走ったが14位までポジションは下げてしまった。

そして、アンカーに小林あか里 は、難しいコースも直前までの試走で克服し、きっちり走り切って19位でゴールした。

途中経過ではあるが一時は5位まで順位を上げることができたのは、高所循環合宿を行った結果と、日本ナショナルチームのレベルアップといえる。しかし、カテゴリー違いで5名エントリーというXCRならではの国別競技力という意味において、今までで一番走力を数字で表せたともいえるが、同時にレベルの底上げは今後より一層強化していく必要があると感じられる結果となった。

2日目はXCO男女ジュニアのレースが行われる。

XCチームリレー結果

順位 平均時速 タイム
1 スイス 21.000km/h 1:00:00
2 ドイツ 20.924 km/h 1:00:13
3 デンマーク 20.804 km/h 1:00:34
19 日本 18.839 km/h  1:06:53

原文:JCF