あわや中止 お台場に降り注ぐ雷雨

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初参戦で初優勝!フィナーレを制したのは?

お台場のフィナーレを飾ったのは男子ドロップバークラス。同日の予選を勝ち抜いた精鋭たちが鎬を削りあった。

コース内の”中洲エリア”での観戦も許可され、コース内外を観客が埋め尽くしてスタートしたファイナル。

レースの雰囲気は予選から一変。コーナー1つ取っても車間数センチのせめぎ合いを見せるライダーたち。優勝の座を狙い、全選手がギリギリを攻めながら全力で疾走した。

トップ集団の度重なるスリップで、何度も先頭が交代していく前半戦。しかしレース半ば、2番手・3番手が後続選手を巻き込む転倒を起こし、首位が独走状態に突入。

その後ノーミスで走り切った中瑞樹選手がお台場大会の栄冠を勝ち取った。

中瑞樹 選手「全部今日が初めて」

(男子ドロップバークラス優勝)

Q:スフィダーレ・クリットへの参戦歴は?

今回が初出場です。同じ自転車店に通っている人から勧められたのがきっかけで参加しました。

Q:ピストバイク歴は?

今回が初めてです(笑)。ロードやシクロクロスは趣味でやっていましたが、ピストに関しては全部今日が初めてでした。

Q:自転車を始めたきっかけは?

自転車をちゃんと始めたのは20歳ぐらい(現在27歳)。それまでは陸上競技を本格的にやっていましたが、怪我で続けることが難しくなり、別のスポーツを探していたら自転車に辿り着きました。今ではズブズブです(笑)

Q:初出場で感じたスフィダーレの魅力は?

コーナーでもペダルを回し続けるのはピストだけです。スフィダーレでしか味わえないスリルや難しさが楽しいです。シクロクロスなどでの経験が活かせるのも楽しいですね。

Q:初挑戦で優勝まで一気に登り詰めましたが、今後も出場したいですか?

はい!2024年からスフィダーレはシリーズ戦形式でポイント制も導入されたので、残りの2開催(2024年内)でもポイントを獲得して総合優勝を狙っていきたいです。

2024年のスフィダーレは一味違う

(左)児玉利文氏(右)児玉和代氏

最後に『sfiDARE CRIT』を主催する児玉夫妻に話を伺った。

Q:初の東京大会に至った経緯は?

利文さん:sfiDARE CRITの常連参加者の方が「良い場所があるよ!」とSNSで見つけて教えてくれたのがきっかけです。自転車レースとしても、カートサーキットの存在も知ってもらえるということで、この場所の担当者の方に同意いただけました。

利文さん:初の東京開催というだけあって、告知の段階から多くの反響をいただきました。今日は雨で100%の開催とはなりませんでしたが、ある意味成功と言えるイベントになったかと思います。

会場には「トラックサイクリングキャンプ」のポスターも

Q:2024年からスフィダーレが「JKA 競輪・オートレースの補助事業」となりました。

利文さん:本当にありがたいです。コロナ禍からスタッフたちと試行錯誤して、初心者講習会などを続けてきた甲斐がありました。今まで積み上げてきた『どうにかする』という経験が、今日の豪雨を乗り越えた決勝実施にも活きた気がします。

和代さん:レースに加え、初心者の方やお子さんがもっと自転車やピストバイクに親しんでもらえるよう、講習会などの活動にも更に注力していきたいです。

Q:シリーズ戦も2024年から導入されました。

利文さん:はい。2024年のスフィダーレ・クリットでは全4戦からなるシリーズ戦を導入し、各戦のチャンピオンとは別に、年間チャンピオンの座が争われます。

利文さん:これには韓国でのピストクリテの盛り上がりが関係しています。韓国では『King of Track』というピストクリテの大会があるのですが、その主催者と協力し、互いの優勝者同士が戦う場を設けることになったんです。それが2024年の『King of Track』。2024年スフィダーレ・クリットの年間チャンピオンが韓国へのチケットを手にします。両国でピストクリテを盛り上げていきたいです。

「シリーズ第3戦」が8月京都で開催

初の東京開催で盛り上がりを見せたsfiDARE CRIT。次なる舞台は、8月3日(土)の京都。会場は2023年と同じ「サンガスタジアム by KYOCERA(亀岡市)」の敷地内に設けられる特設コースだ。

シリーズ第3戦となる京都開催には、2023年の『King of Track』を制した韓国チームも参戦予定。

夏休みのお出かけに、足を運んでみてはいかがだろうか。

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