日本競輪選手養成所にて、2019年5月に改正された新制度「早期卒業制度」。この初代となる117回生の寺崎浩平菊池岳仁は2019年12月に卒業・翌年1月にデビューし、寺崎はデビューから18回、菊池は13回の連勝を達成した。

そんな「大物ルーキー輩出」を成し遂げた「早期卒業制度」。121回生からは中野慎詞太田海也が早期卒業候補として選出されている。またこの制度は若干の改定が行われており、本記事では改めて「早期卒業制度」についてお伝えしていく。

養成所で過ごす1年

所定の試験に合格した者は、約1年間を全寮制の競輪選手養成所で過ごす。入所した者は「選手候補生」と呼ばれる。

1回の入所で「第121回生・第122回生」のように2回生分が入所となるが、これは奇数を男子、偶数を女子の期別として振り分けているためだ(例:121回生が男子、122回生が女子)。

早期卒業制度には、この1年間のうち3回行われる「卒業認定考査(記録会)」が大きく関わってくる。

4月 事前研修
5月 入所式
第1回卒業認定考査
8月 夏季帰省
9月 第2回卒業認定考査
12月 早期卒業
冬季帰省
2月 第3回卒業認定考査
3月 卒業記念レース
卒業式

早期卒業候補者となるには?

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