トラックレースにはどんな種類があるの? – 短距離種目編 – 【第2回】日本一わかりやすい自転車競技&レースの授業

トラック競技

日本一わかりやすい自転車競技&レースの授業。第2回は、トラックレースの種類について、まずは短距離種目から見ていきましょう。

自転車競技の種類

と、その前に、自転車を使ったスポーツには実に様々な種類があるのです。一般道を使う「ロードレース」。ツール・ド・フランスなどが有名です。

オフロードを走る「MTB(マウンテンバイク)」や「BMX(バイシクルモトクロス)」「シクロクロス」。自転車に乗ってサッカーをする「サイクルサッカー」などの「室内競技」。そして、今回紹介する「トラックレース」です。

トラックレースはどこで開催される?

トラックレースは、自転車競技場や競輪場で行われます。競技場の走路(トラックやバンクと呼ばれます)は、板張りで1周250mのタイプが世界標準。世界的な大会やオリンピックは250mトラックで開催されます。

日本国内の競技場は周長250m、333.33m、400m、500mの4種類で、400mが最も一般的です。走路の材質は柔らかい特殊なアスファルトを採用しているところがほとんどです。

短距離種目

短距離種目にはこのような種類があります。

  • 『タイムトライアル』
    男子は1000m、女子は500mの距離を何秒で走り抜けられるか、ひたすらにタイムだけを追い求める競技です。静止した状態から漕ぎ出すスタンディングスタートとなっており、最大時速は60km/hに達します。世界トップクラスの選手は1kmを60秒前後で駆け抜けます。

 

  • 『スプリント』(オリンピック種目)
    スピード勝負のタイムトライアルとは異なり、選手間の駆け引きが見どころのレース、それがスプリントです。予選はエントリー全選手がフライングスタート(助走ありのスタート)で競技場を2周または3.5周し、最後の200mのタイムを測定します。タイム上位選手が決勝トーナメントに進出するのですが、ここからはルールががらりと変わります。選手は1対1で、250mトラックを3周し、先にゴールインしたほうが勝者となるのですが、その道中に様々な駆け引きが展開されます。世界レベルの選手といえど、トラック3周を全力疾走し続けることはできません。ゆっくりとスタートし、体力を温存しながら相手の出方を伺い、どのタイミングで仕掛けるのか、といった心理戦要素がとても面白い種目です。

 

  • 『チームスプリント』(オリンピック種目)
    チームスプリントはタイムトライアルレースです。1チーム3名(女子は2名)のチームでトラックを3周し、タイムを競い合います。スタート時はチーム3名が1列に並んで走っていきますが、1周毎に先頭の選手がコースから外れます。最後の1人がゴールした時のタイムの優劣で勝負が決まります。一見、3名で走る意味がないように見えるチームスプリントですが、実はきちんとチーム内での支え合いがあります。自転車とはいえちょっとしたクルマ並のスピードで走行するため、選手は相当な風圧を受けることになります。先頭の選手は自らを盾にして風圧を引き受け、後ろを走るチームメイトの体力温存に貢献しているのです。最初から最後まで猛スピードで突き進んでいく疾走感が面白い種目です。

 

  • 『ケイリン(KEIRIN)』(オリンピック種目)
    日本で公営ギャンブルとして生まれた「競輪」を元にして作られた競技が「ケイリン(KEIRIN)」です。世界選手権のみならず、2000年シドニーオリンピックからは正式種目として採用されています。最大7名の選手が約1500mの距離を走り、フィニッシュラインを通過した着順で順位が決まります。スタート時はペースメーカーと呼ばれる誘導員が、電動自転車で先頭を走っていきます。これは先頭を走る選手の風圧を軽減するためで、ペーサーを追い越してはいけません。この間、選手たちは、その後の展開に有利になるようそれぞれポジション取りや体力温存などを考えながら進んでいきます。ペースメーカーは最初は30km/hで走り、徐々に50km/hまで加速していき、残り約750mになるとトラックから離れます。そこからは選手だけでのスプリント競争となり、全員がゴールを目指して疾走していきます。ラスト1周はもちろん、最終コーナーを過ぎてからも逆転があるなど、最後の最後まで目が離せないのがケイリンという種目です。

 

まとめ

ここまで自転車トラックレースのうち、短距離種目について見てきました。次回は中・長距離種目について取り上げます。

 

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