競輪の出走表に載っているギア倍数。実はあまりよく知らない・・・という方も多いのではないだろうか。本記事では”ギア”についてお届けする。

そもそもギアって?

「ギア」とはいわゆる歯数のこと。「ギヤ」とも表記される。競輪やトラック競技で用いられる競技用自転車のピストバイクは、ギアを調節することでペダルを踏み込むのに必要な力や進む距離が変化する。

「ギア倍数」とは自転車の前と後ろについているギアの比率を指す。「ギア比」ともいう。「車輪を1回転させる為にクランクを何回転させるかの比率(=ペダルが1回転する時に、後輪が何回転するかの比率)」を表しており、この回転数がスピ―ドに大きな影響を与えている。

前についている大きいギアを「大ギア」、後ろについている小さいギアを「小ギア」と呼ぶ。競輪においては大ギアは44〜55の歯数、小ギアが12〜16の歯数となっており、52×14(=大ギア×小ギア)と表されることもある。

KEIRIN.jp「ギヤ倍数の範囲設定(男子・女子)について(平成27年1月開催から実施)」参考資料(PDF)

日本競輪選手養成所 第119・120回生 第1回記録会, 新村穣

足元にある大きな歯車が「大ギア」、そこからチェーンが繋がった先にある、左の小さな歯車が「小ギア」

余談だが、競輪では使用できるチェーンの規格が統一されているため、大ギア44〜55・小ギア12〜16以外の歯数を使用することは事実上不可能となっている。

ギア倍数が変わると?

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