ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチ

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クレイグ・グリフィン中長距離ヘッドコーチ

クレイグ・グリフィン

※クレイグコーチはロックダウン下のアメリカから日本に渡航ができずにいるため、アメリカからの中継参加となった。

橋本、梶原、中村、そして短距離の3人を含めて、選手たちが日本のオリンピック代表として名を連ねたことは喜ばしく、チームのコーチとして誇りに思います。過去の日本代表の中でも、おそらくベストなチームが出来上がったと言えるでしょう。

Q:橋本選手について

橋本英也はとてもユニークな選手です。スピードと集団の中での戦術眼に長けています。競輪選手でもあるということがこの力を引き出しているのではないかと思います。伸び代はまだまだあるので、延期によって生まれた時間を有効に利用したいと考えています。レースの中のパフォーマンスと集中力がよければ、メダルの可能性は大いにあると思っています。

Elimination / Men's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand, 橋本英也 クレイグ・グリフィン

Q:梶原選手について

梶原悠未はオールラウンドな選手に日々成長しています。世界チャンピオンの称号を手に入れ、オリンピックでも、オムニアム競技の金メダルに最も近い存在と言えるでしょう。

Elimination / Women's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand, 梶原悠未 クレイグ・グリフィン

彼女のスピードと加速力は、世界でもトップレベルです。モチベーションも非常に高く、オリンピックまで良い調子で持っていくことができれば、必ず表彰台に上がる彼女が見られるでしょう。

Q:中村選手について

中村妃智は普段は物静かですが、自転車に乗ると怖いもの知らずな気質を発揮します。これは女子マディソンで梶原とペアを組むのに理想的な資質です。レース中の必要なタイミングで梶原にバトンを渡すことが、彼女の大きな役割となります。

Women Madison / ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS 2020

オリンピックの延期が、集中力やモチベーションを維持し続けることを難しくさせたことは事実です。しかし身体的・技術的な進化を図るためのチャンスでもあると考えます。私の就任は去年9月で、まだコーチとしては半年ほどと短いですが、だからこそチームとしてさらにできることがあると考えています。この期間をポジティブに捉え、選手が成長することに期待しています。

現在の練習メニューは「原点回帰」を軸として、ジムトレーニングやロードでの走り込みによる有酸素能力の向上などに特化しています。2021年始めに予定されているアジア選手権を1つの山場とし、そこまでは筋力強化・持久力強化に努め、その間にさらなるトレーニング改良などを行なっていきます。

選手たちには、このオリンピックという舞台をぜひ楽しんでもらいたいです。そして日本の代表に選ばれたことに誇りを持ってもらいたいと思っています。そしてこの延期になった期間をフルに活かして欲しいです。

トラック委員会委員長 中野浩一

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