2020世界選手権トラック・ドイツ」、大会2日目の2月27日、大会3日目の2月28日にかけ女子スプリント種目が行われた。レースは地元の若手、エマ・ヒンツェが無類の強さを見せ、この種目で自身初の世界チャンピオンとなった。

日本からは太田りゆと小林優香が出場したが、太田は1回戦敗退で最終26位、小林が2回戦で敗れ最終16位とし、日本が目標とする女子スプリントでのオリンピック出場枠を獲得することは出来なかった。

スプリントの勝ち上がり/ルール

予選:200mFTT(助走をつけた200mタイムトライアル)→1回戦→2回戦→準々決勝→準決勝→決勝/3位決定戦という形でレースが進む。

予選はタイムトライアル、その後は1対1で3周を先着した選手が勝ちあがる。2回戦までは1本先取で勝ち抜け。準々決勝からは3本勝負の2本先取でトーナメントが行われる。

予選

この種目に出場したのは33人。2019世界チャンピオンのリー・ワイジー(李慧詩:香港)、ワールドカップで大活躍をしたエマ・ヒンツェ(ドイツ)など各国から強豪が参加。日本からは小林優香太田りゆの2人が出場。

まずは注目されたのは予選の200mフライングタイムトライアル。太田が10秒901のタイムを出す。そして小林は10秒712として日本新記録を樹立した(これまでは2018年5月30日にロシア・モスクワで小林が記録した10秒814)。

Qualifying / Women's Sprint / 2020 Track Cycling World Championships

太田りゆ:10秒901

Qualifying / Women's Sprint / 2020 Track Cycling World Championships

小林優香:10秒712(日本新記録)

2人は予選順位を18位(小林)、26位(太田)で通過。

予選トップは地元が期待する22歳、若手のエマ・ヒンツェでタイムは10秒364。そして2位には同じくドイツのリー ソフィー・フリードリヒで10秒461。注目のリー・ワイジー(李慧詩:香港)は10秒478で4位通過となった。

Qualifying / Women's Sprint / 2020 Track Cycling World Championships

Lea Sophie Friedrich 10秒461

Qualifying / Women's Sprint / 2020 Track Cycling World Championships

Laurine van Riessen 10.513

女子スプリント予選リザルト(PDF)

1回戦