レースレポート

会場の立川競輪場には、2019年最大のレースを現地観戦しようと1万5千人を超える観客が集まった。昼過ぎまでは雨模様の天気ながら、このビッグレースに合わせるかの如く雨が上がった。

迎えた決戦の時刻、16:30。日没と共にKEIRINグランプリ2019の幕が開いた。

発走直後に先頭を取ったのは佐藤。

先頭誘導員の周回中に佐藤が前に新田を入れ、福島ラインが形成される。福島ラインの後ろは清水と松浦の中国ライン。その後ろに単騎の平原、中川が続き、7・8番手は脇本と村上の近畿ライン、9番手に単騎の郡司が続く。

残り1周半、最初に動いたのは脇本。同じく近畿の村上と、9番手についていた郡司を引き連れ先頭へ。

この3車の内側で清水と松浦の中国ラインも先頭へ出ようと動き、そこへ平原も乗ろうとするが、前に出切らない。

最終周、先頭は脇本。その番手は新田が勝ち取り、村上はちぎれて後方へ下がってしまう。先頭から脇本、新田、佐藤、郡司と続く外側から清水と松浦がまくろうとするが、追いつけず。

最終ストレートでは新田の番手から佐藤が一気に追い上げる。しかし内側では脇本、外からは平原・清水も粘りをみせ、壮絶なもがき合いに。

これを制したのは、佐藤。わずか1/4車輪の差で脇本へ競り勝った。3着には大外から上がってきていた平原が入った。

KEIRINグランプリ2019

KEIRINグランプリ2019 競争結果

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 4 佐藤慎太郎 43 福島 78 SS 11.3 差し
2 3 脇本雄太 30 福井 94 SS 1/4車輪 11.5 逃げ HB
3 8 平原康多 37 埼玉 87 SS 3/4車輪 10.9
4 7 新田祐大 33 福島 90 SS 1/2車輪 11.5
5 5 清水裕友 25 山口 105 SS 1/2車輪 11.3
5 6 郡司浩平 29 神奈川 99 SS 1/2車輪 11.3
7 2 松浦悠士 29 広島 98 SS 3/4車輪 11.2
8 1 中川誠一郎 40 熊本 85 SS 2車身 11.1
9 9 村上博幸 40 京都 86 SS 4車身 11.8

佐藤慎太郎「諦めなくてよかった」