日本競輪選手養成所(JIK)の117回生(男子)において、2人の候補生の早期卒業が発表された。早期卒業となるのは寺崎浩平と菊池岳仁。2019年5月に一部改正された日本競輪選手養成所の制度発足以来、初の認定となる。早期卒業者の卒業証書授与式は12月25日(水)に行われ、競輪デビュー戦は2020年1月となる。
早期卒業制度とは
日本競輪養成所は通常5月入所、翌年3月卒業、7月にデビューだが、定められた規定を満たした候補生は早期卒業が可能となる。早期卒業の場合は12月卒業、1月にデビューとなる。
本年度5月に改正された規則で「本養成所は教育計画に定める記録会のうち、入所直後期または中間期に実施する記録会において、ゴールデンキャップを獲得した者を早期卒業候補者に選定する」と定められた。
ゴールデンキャップを獲得し早期卒業候補者となった場合、養成所が定める要件を満たし、12月実施の早期卒業候補者向け競輪選手資格検定に合格すれば早期卒業となる。
ゴールデンキャップとは?
日本競輪選手養成所では、記録会の成績によって、訓練時に着用するヘルメットキャップの色が決められる。ゴールデンキャップは「スピード・持久力共に優れている」とされるタイムを取った候補生だけが着用することができる色。なお白・黒・赤・青は記録会ごとの能力区分によって養成所から「貸与」されるが、ゴールデンキャップだけは本人に「授与」される。
第1回・第2回記録会におけるゴールデンキャップ獲得者は町田太我(第1回・第2回)、菊池岳仁(第1回・第2回)、坂本紘規(第2回)、寺崎浩平(第2回)、永塚祐子(第2回)の5人(カッコ内はゴールデンキャップを獲得した記録会)。2019年9月に行われた「第117回・第118回 第2回卒業認定記録会」でのゴールデンキャップ獲得者は、史上最多の5人だった。