イギリス・グラスゴーで開催されていた『2019-2020トラックワールドカップ第2戦』。11月10日の最終日には男子オムニアムが行われた。この種目を制したのは欧州チャンピオンのトマ・ベンジャミン。日本から出場した今村駿介は最終結果を16位として大会前に目標としていたトップ10には届かなかった。
男子オムニアムに参加したのは各国から計24人。今年の世界選手権で2位のトマ・ベンンジャミン(フランス)、の前回大会で3位となったルイ・オリベイラ(ポルトガル)、ロット・ソウダルのロジャー・クルーゲ(ドイツ)など、実力者が揃ったレースとなった。日本からは今村駿介が出場。
オムニアムのルール
スクラッチ→テンポレース→エリミネーション→ポイントレースの順番に4種目で競う。エリミネーションまでは種目ごとの順位によって獲得できるポイントが決まっている。最後のポイントレースでは、3種目目までに獲得したポイントを持ち点としてスタートし、最終的に最も獲得ポイントの高い選手が勝ちとなる。
第1種目:スクラッチ
男子は10km、トラック40周で争われるスクラッチ。単純に最も早くフィニッシュラインに辿り着いた選手が勝ちとなる。
選手たちが一塊となり進みながら迎えたラスト2周。ここで今村が一気に外から先頭に出て加速していく。
残り1周になると後ろの選手たちが今村を捕らえようと徐々に前に出てきて、4コーナーでは数人の選手たちに今村は抜かれてしまう。
しかし内側で粘った今村は5着でフィニッシュし、32ポイントを獲得した。尚、今村を抜き去っていったトップ4の着順はサミュエル・ウェルスフォード(オーストラリア)が1着、2着はフランセスコ・ラモン(イタリア)、3着にクリストス・ボリカキス(ギリシャ)、4着にベンジャミン・トマ(フランス)。