第4種目:ポイントレース
ここまでの3種目の順位に対して与えられるポイントの合算を持ち点にして始まるポイントレース。ポイントレースでは10周毎にポイント獲得周回(1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント)があり、最終周回だけは記載の獲得ポイントが2倍となる。その他メインとなる集団を1周追い抜くと特別に20ポイントが加算される。レースは80周、合計20kmで争われる。
ここまでの暫定順位はウィルト(オランダ)が108ポイントで首位、2位にコペツキー(ベルギー)104ポイント、3位にエドモンソン(オーストラリア)100ポイント、そして梶原が96ポイントで4位。
首位のウィルトとは12ポイント差でスタートしたポイントレース。まずは上位との差を詰めるためにと最初のポイント周回で積極的に攻めて5ポイントを獲得する梶原。
しかしその後は上位の選手たちもポイントを加える中で梶原は前に出れない状態が続く。一方で下位の選手たちは少しでも順位を上げようと1周追い抜きを行うなど、積極的な動きを見せる。
レースは残り半分となる40周のポイント周回でようやく2着3ポイントを得た梶原だが、その直後にザベリンスカヤ(カザフスタン)が単独で集団から抜け出しに成功する。
一人でポイントを重ねつつ、集団を1周追い抜きすることに成功したザベリンスカヤ。この日2回目となる集団追い抜きとなり合計40ポイントを加算し、梶原は一気に追い抜いかれてしまった。
最後のポイント周回を前に暫定のトップ3は以下の通りとなる:
ウィルト:121ポイント
ザベリンスカヤ:115ポイント
コペツキー:110ポイント
エドモンソン:107ポイント
梶原:104ポイント
最後の周回で得られるポイントは2倍のため、最終スプリント次第で表彰台に上がる可能性を残した梶原。
そして最終スプリントでは2着でフィニッシュし6ポイントを獲得することに成功する。これで合計ポイントを110とし、同ポイントの場合は最終着順で順位を決めるため、暫定3位のコペツキーを抜いたかに思えたが・・・
梶原の後ろ、エドモンソンが3着でフィニッシュし4ポイントを獲得。合計ポイントを111まで伸ばして最終成績を3位とした。
この結果、梶原は表彰台に僅か1ポイントの差で届かず、自身にとってワールドカップシーズン初戦を4位で終えた。
優勝はウィルト。2位にザベリンスカヤ、3位にエドモンソン、そして4位に梶原という最終結果。
梶原悠未選手コメント
フィジカルやスピード、持久力が向上してきているということは確認が出来ました。ただポイントレースで辛い時に休んでしまい、小さなポイントを得ることをせず、大きなポイントを狙う走り方をしてしまったので、その点が悔やまれます。
自分のスピードが世界に通用することは分かりましたので、次からは常に前で勝負できるようにしたいです。次に向けては時間もあるので、ビデオで徹底的にレースを振り返ること、それと長い時間もがける能力を磨いて香港(第3戦)、ニュージーランド(第4戦)では必ず金メダルを獲ります。