東京からパリへ

2020年東京オリンピック後の開催が決定している2024年パリオリンピック。

ハリー・ラブレイセンのように22歳という若さながら世界王者へと輝いた既に一流の選手から、徐々に国際大会で頭角を表しているルーキーまで。

東京オリンピック、そしてパリに向けて今後の活躍が期待される若手選手たちをご紹介していく。

短距離男子

ハリー・ラブレイセン(オランダ)

Final / Men's Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP III, Hong Kong, Harrie Lavreysen ハリー・ラブレイセン
生年月日 1997/03/14
出身 オランダ・ルイクスゲステル
専門種目 スプリント、ケイリン
主な成績 ・2019トラック世界選手権スプリント、チームスプリント優勝
・2019U23トラックヨーロッパ選手権チームスプリント、スプリント優勝/ケイリン2位
・UECトラックヨーロッパ選手権チームスプリント、ケイリン優勝/スプリント2位
・2019-2020UCIトラック ワールドカップ通算7勝

BMXの競技転向から2年後に世界選手権でメダルを獲得し、一躍世界トップ選手に。22歳ながらケイリン、スプリント、チームスプリントの短距離種目においてほぼ負け知らずのラブレイセンは、東京オリンピックでも金メダル獲得有力候補として挙げられる。

東京オリンピックを境に世代交代が起これば、次期男子トラック短距離界のトップ選手として活躍するのはこの男となるだろう。

ジョセフ・トルーマン(イギリス)

Joseph Truman
生年月日 1997/02/14
出身 イギリス・マンチェスター
専門種目 チームスプリント、ケイリン
主な成績 ・2018-2019UCIトラックワールドカップ第4戦 男子チームスプリント銀メダル
・2018コモンウェルスゲームス男子チームスプリント銀メダル

2018・19年と来日し、短期登録選手として日本の競輪にも出場。

2018コモンウェルスゲームス男子チームスプリントではライアン・オーウェンス、フィリップ・ヒンデスと共に出走し、銀メダルを獲得。イギリスの英雄クリス・ホイからも一目置かれる存在となっている。

現在イギリスナショナルチームではジェイソン・ケニーらが活躍しており、トルーマンは次世代の主力メンバーとして、今後のパリオリンピックや国際大会での活躍が期待される。

セバスチャン・ビジエ(フランス)

Final / Men's Keirin / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain, Sébastien VIGIER セバスチャン・ビジエ
生年月日 1997/04/18
出身 フランス
専門種目 ケイリン、チームスプリント
主な成績 ・2019-2020UCIトラックワールドカップ第2戦ケイリン優勝
・2019U23トラックヨーロッパ選手権男子ケイリン優勝

2019年U23トラックヨーロッパ選手権男子ケイリンにてハリー・ラブレイセン(オランダ)を破り欧州王者に。今年のワールドカップシーズンでは第2戦男子ケイリンで同種目元世界王者のデニス・ドミトリエフ(ロシア)らを抑えて自身初の金メダルを獲得したビジエ。

徐々にエリートカテゴリーのケイリンで表彰台争いに加わるほどの実力を付けてきており、自国開催となるパリオリンピックに向けた成長に目が離せない。

ライアン・エラル(フランス)

Final / Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING, Rayan HELAL ライアン・エラル WORLD CUP III, Hong Kong
生年月日 1999/01/21
出身 フランス
専門種目 チームスプリント、スプリント
主な成績 ・2019国内トラック選手権男子エリートスプリント優勝
・2019U23トラックヨーロッパ選手権男子ケイリン3位
・2018-2019UCIトラックワールドカップ第5戦チームスプリント3位
・2018U23トラックヨーロッパ選手権チームスプリント/スプリント/ケイリン優勝

同国の先輩セバスチャン・ビジエと共に挙げられるフランス若手スプリンターの1人。

2018年のU23トラックヨーロッパ選手権では、U23カテゴリー1年目ながらもチームスプリント、スプリント、ケイリンU23タイトルを3冠を達成。オランダが圧倒的な力を誇る中、ビジエと共にチームスプリントで世界を圧巻する日は来るのか。

松井宏佑(日本)

松井宏祐
生年月日 1992/09/24
出身 神奈川県
専門種目 ケイリン、競輪
主な成績 ・モスクワGP2019 男子ケイリン金メダル
・2019-2020UCIトラックワールドカップ第1戦ケイリン銅メダル

現役競輪選手であり、ナショナルチームとして出場した初の国際大会「モスクワGP2019男子ケイリン」でいきなりの優勝。さらにはワールドカップデビュー戦となった2019-20UCIトラックワールドカップ第1戦男子ケイリンでも銅メダル獲得という高いポテンシャルを秘めている。ワールドカップでのメダル獲得により、東京オリンピックへの出場の可能性も浮上したスーパールーキーだ。

小原佑太(日本)

小原佑太, TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP I, Minsk, Beralus
生年月日 1996/02/29
出身 青森県
専門種目 ケイリン、スプリント
主な成績 ・SIXDAYロンドン 短距離カテゴリー 総合2位

現役のS級所属の競輪選手/トラックナショナルAチーム所属。2019年10月にイギリス・ロンドンにて開催された「SIXDAYシリーズ」に出場し、観客を魅了する走りで一躍注目を浴びた。

小原佑太がマキシミリアン・レビから1本勝ち取る大健闘、最終順位は2位【Six dayロンドン】

競輪では2019年5月にデビューしてから特昇を重ねてS級2班へ。2019-2020シーズンからワールドカップデビューを果たした。東京オリンピック後、パリオリンピックへ向けた短距離主力メンバーとして活躍が期待される。

短距離女子