存続の危機へ瀕するチームも?
HUUB Wattbikeはイギリスをベースとするが、アメリカの個人パシュート世界記録保持者アシュトン・ランビーも所属。2018-2019シーズンは常にメダル争いを繰り広げ、金メダルも獲得をしている。
![2018-2019 Tissot UCI Track Cycling World Cup II Men's Team Pursuit](https://i0.wp.com/morecadence.jp/wp-content/uploads/2018/10/0757.jpg?resize=1960%2C1306&ssl=1)
Huub Wattbike Test Team
HUUB Wattbikeの様に多国籍な強豪チームがハイレベルな国際大会への出場機会を失う事は、トラック競技の多様性を損なうものでもあると言えよう。さらにHUUB Wattbikeの様にトラック競技へ特化したトレードチームはスポンサーアピールの場も失うため、チーム自体の存続危機にも繋がり得る。
ブフリ、ボスらのBEAT Cycling Team、ドミトリエフ、パーキンスらのGazprom-RusVeloの様にロードレースチームを有するチームにとっても、今回の改変は大きな問題だ。
![Men's Sprint / GRAND PRIX O](https://i0.wp.com/morecadence.jp/wp-content/uploads/2019/06/0338.jpg?resize=1960%2C1306&ssl=1)
トラックチームが大規模な国際大会の場でスポンサーアピールの機会を失うという事は、ロードレースだけに集中しようというチーム運営の判断が出てもおかしくない。
トラック競技界のレベル低下に繋がる?
![Laurine van Riessen, Emma Heinze, Yuka Kobayashi](https://i0.wp.com/morecadence.jp/wp-content/uploads/2018/12/6117.jpg?resize=1960%2C1306&ssl=1)
日本のトレードチームはどうか?昨シーズンにワールドカップへ出場した日本のトレードチームとして出場したのはdream SEEKER、JPC、TEAM BRIDGESTONE CYCLING。いずれも日本ナショナルチームとしても活動をする選手が所属をするチームであり、ワールドカップにおけるUCIポイント獲得の機会や実戦経験を積む為に出場機会増大のためにエントリーをしてきた。
ワールドカップの様にハイレベルな国際大会で得られる経験値は非常に大きなもので、やはりそれはクラス1大会とは比べ物にならない。
ワールドカップがトレードチームの出場が不可能なネーションズカップへと変わる事で、トラック競技界全体のレベル低下も心配事項だ。