日本の女子中長距離のエース、梶原悠未が出場した『世界選手権トラック2019』女子オムニアム。一時は暫定首位にも立つも、最終結果は惜しくも4位。スポーツの世界は結果が全てだが、未来への大きな希望をもたらしたレース内容を詳しく紹介したい。
女子オムニアムに出場したのは24人。
2018年チャンピオンのキルステン・ウィルト(オランダ)、2015年チャンピオンのアネッテ・エドモンソン(オーストラリア)、2017年のチームパシュート世界選手権で金メダルチームのメンバーであったジェニファー・バレンテ(アメリカ)など強豪が顔を揃えた。
リオ五輪のチャンピオンで今回ウィルトとの対戦に注目が集まったローラ・ケニー(イギリス)も出場が予定されていたが、体調不良によりケイティー・アーチボルドが出場した。日本からの出場は去年8位となった梶原悠未。リベンジを誓い臨む一戦となった。
第1種目:スクラッチ
7.5km、30周を最も速く走った選手が勝ちとなるこの種目。
レースは様子見をしながら進み、残り10周を切ると少しずつ緊張感が増しながら最後のスプリント勝負へと位置取りが始まっていく。
最終周回に入ると集団の中段から外に出て梶原がスプリントを開始するが、前に出ることはできず。この種目を6位で終えた。1位はパテルノステル(イタリア)、2位はエドモンソン(オーストラリア)、3位はバレンテ(アメリカ)、4位に前大会の覇者ウィルト(オランダ)となった。