2月27日〜3月3日にポーランド・プルシュクフにて開催される『世界選手権トラック2019』では、世界一の証・アルカンシェルをかけた戦いが行われる。

現在のUCIランキングやトラックワールドカップ、アジア選手権など、直近の大会での成績を元に今大会の注目国や注目選手を種目別にピックアップしていく。この記事では男子中長距離編をお送りする。

最速列車の称号はどの国がゲットするか?男子チームパシュート

毎年、戦いのレベルが確実に上がっているチームパシュート。今シーズンのワールドカップではイギリスだけでなくデンマークやニュージランドも勢いをつけてきた。完璧なチームワークで世界最速列車の称号を勝ち取るのは…?

多数精鋭、イギリス

男子チームパシュート決勝,イギリス

イギリス国内選手権に彗星のごとく現れ男子チームパシュートで優勝したトレードチーム『HUBB Wattbike test team』。あのケイティー・アーチボルドの兄であるジョン・アーチボルドや、TTスペシャリスト、チームパシュート職人など様々な分野で活躍する若手が中心のチームだ。実力も折り紙つきで、2018-2019ワールドカップ第2戦で銀メダル、第4戦では優勝している。

このHUUB Wattbike test teamメンバーに加え、イギリスには本丸のナショナルチーム組もいる。イギリスは選手層の厚さが高いアドバンテージを持つ。しかしチームパシュートはあくまで団体種目。チームワークがどこまで発揮されるかに、成績は左右されるだろう。

眠れる獅子、デンマーク

男子チームパシュート決勝

ワールドカップ初戦から2連勝し、続く第3戦で銀メダルを獲得したが第4戦では不発に終わっている。優勝候補であるイギリスをどう抑えるか。

今までの実績や実力から考慮すると決勝でイギリスと対峙する事になる可能性も高いだろう。

そのほかイタリア・オセアニア勢

そのほかメダル候補注目国としては欧州王者のイタリア、現世界記録を保持し、第3戦で並み居る強豪を破ったオーストラリア、第5戦で3分50秒159という世界新まであと0.3秒というタイムを出したニュージーランドなど。どこが優勝しても驚きはないレベルの高いトップ争いとなるだろう。

日本はどこまで喰らいつけるか?

1st Round / Men's Team Pursuit / Track Cycling World Cup V / Cambridge, New Zealand

今シーズンのベストタイムは第5戦の3:59.073。アジアではトップクラスだが、ワールドクラスでのメダル獲得には、少なくとも5秒以上縮める必要がある。

直近の第6戦では予選通過も叶わず、厳しい現実を突きつけられた。今回の世界選手権のメンバーはエントリーリストによると、一丸尚伍沢田桂太郎今村駿介近谷涼のメンバーで臨むことになりそうだ。

トップレベル頭脳戦 オムニアム