頭脳戦、男子オムニアム
4種目の中で、全種目で安定してポイントを稼ぐため、あるいは決めるときに確実に決めるため、レース中に確かな判断力が必要となるオムニアム 。ロードレースに出場している選手も多数参加し、全4種目においての駆け引きや頭脳戦は玄人を唸らせる。
男子における絶対的な王者はいないが、世界トップカテゴリーのロード選手が多くハイレベルなレースが予想される。各選手のバックグランドを元に紹介していく。
ポイントハンター、ベンジャミン・トマ(フランス)
普段はツール・ド・フランスなどでもお馴染み、UCIワールドツアーチームグルパマFDJに所属。昨年のUCIロード世界選手権個人タイムトライアル男子個人TTにおいてはエリート1年目でありながら20位で終えている。
そんなフランス期待の若手は今シーズンのワールドカップでは出場した3戦全てで優勝含むメダルを獲得。今大会優勝候補の1人でもある。
日本の橋本英也(日本/TEAM BRIDGESTONE Cycling)
アジア選手権男子オムニアムにおいて過去3度の優勝、2年連続でアジアチャンピオンに輝いている橋本。アジアではオムニアムの王者として君臨している。
昨年の雪辱を果たせるか、ヤン・ウィリアム・ファンシップ(オランダ)
昨年の同種目でのワールドカップ第5戦の覇者であり、世界選手権では惜しくも2位だったのがファンシップ。普段はオランダ籍のUCIプロコンチネンタルチームRoompot-Charlesに所属し、昨年からハイレベルなUCI1クラスのレースを安定した順位で完走している実力者だ。
今シーズンでの優勝はゼロであったものの、表彰台争いには加わって来るだろう。