日本のお家芸時代となるか、男子ケイリン
昨年の世界選手権では河端朋之が25年ぶりの銀メダルを獲得し、日本のファンを大いに沸かせた。そして2019年。現在個人・国別ランキング共に首位に立っている河端、脇本、そして新田など日本勢にはぜひ注目したい。
海外勢では今シーズンワールドカップ絶好調のマティエス・ブフリを筆頭に、テオ・ボスやマシュー・グレーツァーなどお馴染みの面子が注目選手となるだろう。
ケイリンは展開・実力・運次第という側面もあり、メンバーによってレース展開が変わってくるため”この選手が勝つ”とは一概には言えないからこそ、日本勢が優勝する可能性もあり、今大会注目の種目だ。
無冠の王者、マティエス・ブフリ(オランダ)
ケイリンにおいて、オリンピックでのメダル獲得、ワールドカップ優勝の経験はあるが、意外にも世界選手権では優勝した事がないマティエス・ブフリ。
今シーズンのワールドカップでは全出場者の中で唯一の2連勝を達成。出場したワールドカップで唯一優勝を逃した第2戦でも3位に入るなど絶好調。
まさに無冠の王者。今年こそは個人種目で悲願の金メダル&アルカンシェル獲得となるか。
日本のサムライボーイズ
過去にトラック世界選手権ケイリンで5位入賞経験があり、2017-2018トラックワールドカップ第4戦と今シーズンのワールドカップ第1戦で優勝と2度のワールドカップ優勝経験者。そして直近のアジア選手権トラック2019でもケイリンで優勝。それが脇本雄太だ。
2018-19トラックワールドカップ第5戦では自身初の個人種目でのメダルを獲得。第6戦ではメダルに一歩及ばずの4位だった。チームスプリントのメンバーとしても活躍を見せている実力者、新田祐大。いい波に乗って、輝かしい座へ登る姿に期待したい。
そして先月の2018-19トラックワールドカップ第6戦、ケイリンでテオ・ボスに並びかけ銀メダルを獲得した河端朋之。アジア選手権、ワールドカップと順調にメダルを獲得してきたこの流れで、世界選手権でのメダル獲得なるか!?
トラック界の王子様、テオ・ボス(オランダ)
トラック競技とロードレースその両方で才能を輝かせてきたベテラン、テオ・ボスは過去に5度世界選手権で優勝し、内1度だけケイリンを制している。
ワールドカップは全3戦出場。大会を重ねる度に順位を上げ最終戦では優勝。世界選手権に向けてのコンディションもかなり整っている可能性が高く、メダル争いにも間違いなく加わって来るだろう。