最大7人で走り先着を競う“ケイリン”。『2018-19トラックワールドカップ第6戦』大会3日目には男子のレースが行われた。
このレースはトラック6周を走るが、6周のうち最初の3周は先導するペーサーが風除けとなってスピードを上げ、残り3周からが選手たちによるスプリント勝負となる。
この種目に参加したのは26人。日本からは直近の第5戦で自身初のケイリンでのメダルを獲得した 新田祐大、そして2018年の世界選手権で銀メダルを獲った河端朋之の2人が出場。対するはテオ・ボス(オランダ/BEAT Cycling Club)、ヒューゴ・バレッテ(カナダ)などの強敵。
レースは1回戦(2着上がり、負ければ敗者復活戦)→(敗者復活戦)→準決勝→決勝と進む。
1回戦は4組に別れ、新田は1組、河端は3組となった。
1回戦
新田祐大
7人での発走となった新田の1回戦。相手には今シーズンスプリントやケイリンで好成績を出しているエラル(フランス)、勢いに乗ると強いケレメン(チェコ)、カネロン(ベネズエラ)など。
新田は残り3周を切ると4番手から動かず残り2周では5番手へ。残り2周を切ると外から新田がじわじわと上がっていく。残り1周を切るとエラル(フランス)と先頭で並ぶが、前に完全には出れず、外からの攻めとなる。そのまま外で粘り1回戦突破へと踏み込むが、最後はインのエラル、そして後ろから上がってきたケレメンにかわされ3着でフィニッシュ。新田は敗者復活戦へと回る形となった。
河端朋之
河端の3組は6人での戦いとなった。この組のレースは残り3周を切ると、河端が5番手から上がっていく。残り2周で2番手まで上がるとそのまま2番手をキープし、ラスト1周で加速し先頭に出ると、そのまま1番にフィニッシュラインへ到達。見事に1着で準決勝へと駒を進めた。2着は最後に外から河端を追い上げたボルツェフ(カザフスタン)。
敗者復活戦
新田祐大
1着しか準決勝に進むことができない敗者復活戦。新田の組は4人での戦いとなった。出走選手:新田/ノビク(ベラルーシ)/ブラウン(トリニダード・トバゴ)/チェーチ(イタリア)
レースは残り3周を切ってチェーチ、ノビク、新田、ブラウンの順で進む。全員が新田を警戒する様子を見せる中、残り1周半となるまでレースは動かず。先頭のチェーチがスピードを上げると同時に新田も駆け出し、残り1周で2番手に。最後はチェーチをかわし1着でフィニッシュ。新田も準決勝進出を決めた。