最終種目:ポイントレース
3種目を終えての暫定順位は以下の通り。
エドモンソン(オーストラリア):114ポイント
ベバレッジ(カナダ):106ポイント
梶原(日本):98ポイント
ピクリク(ポーランド):90ポイント
コペツキー(ベルギー):80ポイント
最終種目のポイントレースは20km、トラック80周で争われる。10周ごとにポイント獲得周回があり、それぞれ1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが得られる。またメインとなる集団を頑張って1周追い抜いた場合、特別に20ポイントが加算される。ここまでの総合ポイントにレースで得たポイントが積まれて、最終的に最もポイントの多い選手がオムニアムの王者となる。
レースがスタートし、アタックもないまま残り70周となる最初のポイント周回へ。まずはベバレッジが1着、梶原2着、と暫定2位のベバリッジと梶原がポイントを獲得する。
次の残り60周となるポイント周回、梶原が3番手から一気に加速して1着、そして2着には暫定トップのエドモンソン。梶原が暫定トップとの差をじわじわと詰めていく。残り55周の辺りでは、梶原、ベバレッジを除いた上位陣によるアタックが掛かるが、梶原がメイン集団を引き連れて何とかこれを阻止する。
残り50周となる3回目のポイント周回。香港/台北の選手が逃げているので、梶原のいるメイン集団では3着、4着のポイントを争うことに。
ここでは梶原と暫定1位のエドモンソンは勝負せず、ベバレッジが4着で1ポイントを加える。この時点でエドモンソンが梶原を気にするような素振りを見せる。
残り44周。コペツキー(ベルギー)が単独でアタックをすると、どんどんメイン集団を離して半周の差を付けて独走状態に入る。残り40周のポイント周回では、逃げていたコペツキーが1着、後ろのメイン集団からは梶原が一気に集団を抜け出して2着、そして4着に暫定トップのエドモンソン。この勢いのまま進んだメイン集団は残り37周でコペツキーを捕まえて、改めて1つの集団となった。
一旦落ち着くと思われたレースだが、今度はクリムチェンコ(ウクライナ)とエバーハード(オーストリア)が集団から抜け出す。残り30周回では、暫定トップ3はポイントを獲得できず。上位のポイント差は縮まらない。
残り20周のポイント周回を前にエドモンソンを含む4人が逃げると、エドモンソンが1着でポイント周回を通過し、暫定2位以下との差を広げることに成功する。しかしこの逃げ集団は残り17周でメイン集団に追いつかれてしまう。
残り10周のポイント周回。その前にアタックしていたコペツキーとバッキャナンが先を走りポイントを分け合うも、大事なのは3着、4着争い。ここはエドモンソンが外から上がっていき3着。そしてベバレッジが4着。梶原は追い上げたが惜しくも5着となってポイント獲得はならず。
残り10周を切っての状況は
エドモンソン:125ポイント
ベバレッジ:113ポイント
梶原:109ポイント
最後に1着でフィニッシュするとダブルポイントで最大10ポイントが獲得できるのだが、梶原の優勝はこの時点で無くなり、2位との差を逆転出来るがどうかが焦点となる。
迎えた最終周回。ベバレッジ、梶原、エドモンソンの順で集団から飛び出していく3人。しかし最後に意地を見せたベバレッジが1番にフィニッシュラインを通過し10ポイントを加算、エドモンソンが梶原をかわして2着、梶原は3着でフィニッシュし、2位の座を得ることは叶わず。
最終成績はエドモンソンが優勝、2位にベバレッジ、そして3位に梶原悠未という結果となった。