松山競輪場を舞台に、連日熱戦が繰り広げられた『第69回オールスター競輪(G1)』。8月16日(日)に決勝戦が行われ、犬伏湧也がタイトルを手にした。

決勝初出場となる石原颯、人気投票1位の眞杉匠、本年3つ目のG1制覇が懸かる古性優作、『第22回サマーナイトフェスティバル(G2)』での優勝も記憶に新しい吉田拓矢など、注目のメンバーが勢揃いした一戦。

本記事では、その熱戦の様子をお届けする。

連携を崩されながらも……

蓋を開ければ、有力な優勝候補と目されていた古性や眞杉は掲示板外となり、流れを読むのが難しかった本レース。激しい争いを制した犬伏は、自身初のG1タイトルを獲得した。

初優勝に拳を上げて喜びを表す犬伏湧也

決勝には、地元愛媛の松本貴治、佐々木豪、香川の石原颯と、犬伏を含めて四国地区4選手が揃った。4人で構成される四国ラインの動きには注目が集まっていたものの、試合運びは必ずしも有利だったわけではない。関東ラインの仕掛けをきっかけに四国ラインは分断。犬伏は自力に転じ、その脚力で勝利をもぎ取った。

理想通りの展開、とはいかなかったものの、四国勢の動きの積み重ねが結果につながったといえる。

松本貴治

初手の位置取りで動き、四国ラインが前の位置を取るために貢献した松本貴治は、5着となった悔しさを滲ませながらも「四国地区の仲間である犬伏選手が勝って嬉しい」とレース後に素直な気持ちを吐露。

一方、初のG1決勝となる石原颯は、「自分にはまだ早かった。緊張し過ぎました。身体も思うように動かなかったし、もっと場慣れしないと」と、レースの反省と共に、心身両面でのさらなる向上を誓った。

四国地区では20年ぶりのタイトルホルダー誕生

四国地区でのG1開催は、2014年の『第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪』以来12年ぶり。数少ない機会を、四国所属選手の優勝で締めくくった形となる。

小倉竜二(左)と握手を交わす犬伏

さらに、四国地区選手のG1優勝は、2006年の小倉竜二以来20年ぶり。犬伏にとって小倉は、師匠でもあり競輪を始めたきっかけとなる存在でもある。師匠の次のG1覇者が自身であることについて、犬伏は「感慨深い」と喜びを噛み締めた。

犬伏湧也 コメント

(自身初のG1優勝について)夢のようです。まだ実感が湧きません。

これまで、決勝に残ることはあっても、結果にはなかなかつながらなくて、もどかしい、悔しい思いをたくさんしてきました。

レースは、四国勢で連携することだけは決めていましたが、展開は決め打ちせず柔軟に対応しようと思っていました。終盤、石原選手との連携が崩れたあとは必死に踏み込みました。

最後は松本選手とのゴール争いになるのかな?と思っていましたが、レースが終わるまでは後ろがどうなっているのかも分かりませんでした。

四国勢に迎えられ、胴上げされる犬伏

この結果は四国の仲間たちのおかげだと思っています。特に石原選手に途中までスピードを貰って、勝つことができました。

今回は四国勢に加え、山口の清水選手も決勝に進みました。決勝で中四国の選手がここまで揃う機会は本当に珍しい。この盛り上がりに負けないよう、自分もさらに頑張っていきたいと思います。グランプリまではまだ時間があるので、しっかり調整していきます。

決勝レースレポート

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