日本の競輪を走ってて、一番楽しいと思うことは?

日本中のいろんなところに行けることだよ。

旅が好きだからね。仕事で各地を回れるって最高だよ。しかも、日本はどこへ行っても美しい!オランダは平坦で、牛と草しかない(笑)だから、山・海・川、全て揃う日本中を、新幹線で巡るのが楽しいよ。

あと、レース以外のスケジュールは自分で決められることかな。例えば明日は東京に行く、下田のビーチに行く…など、自分でスケジュールを立てられるのが嬉しいね。オランダのナショナルチームにいる時は自由がないからさ。今の方が、レースと自分の時間のバランスが良いね。

まぁ、今オランダにはコーチがいない(※編集部注:ドイツ人のレネ・ウォルフコーチが辞任。今は同じくドイツ人のBill HUCK氏が就任することが決定している。インタビューはBill HUCK氏が就任すると決まるまでの間に行った)ので、どっちにしても自由なんだけど(笑)いずれにしても、このままは良くはないので、近いうちにオランダのナショナルチームの誰かと話しをしようとは思ってるよ。

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日本の競輪で難しいことを挙げるとすれば?

風、コンクリートの走路、フレームの違いかな。屋内のベロドロームで速く走るのは難しくないけど、鉄のフレームで外の走路を走ってスピードを出すのは大変だよ。

あとはラインかな。誰かがラインを守ろうとしてくるでしょ?なので、特に最後の方は何が起こっても対応できるように頭を使って、予想してレースしなきゃいけないし。短期登録の僕たちはラインを組めないことが多いから、難しいね。競技のケイリンを走っている時より、色々考えなきゃいけないからさ。

バンクの長さも違いますしね

333、400、500mとあるけど、どこを走るにしても異なる走り方が必要だから、難しいね。でも慣れてきたので、最初よりマシになっているかな。

あと、僕自身が強く、速くなっているということもある(笑)

リオデジャネイロ オリンピックの前にも日本へ来たんだけど、正直リスクが高かったかな。ただ、ウォルフさん(当時のコーチ)が僕を日本に行かせてくれたことには意味があって、だからこそリオで銀メダルを取れたんだと思うんだ。

ここにいると一人でしょ。だから、自分の決断を信じれるようになるんだ。自分で考え、行動することも大事。日本に来て、肉体はもちろん、メンタルも強くなったと思うんだ。

一番仲が良い選手は誰?

テオ・ボスだよ。オランダ人同士だから、母国語で話すと落ち着くよ。日本人では、芦澤 大輔(茨城/90期)さんと仲が良いよ。たまに一緒に練習するし。あと、日本ナショナルチームの新田祐大(福島/90期)、渡邉一成(福島/88期)、雨谷一樹(栃木/96期)など、みんなと仲が良いよ。

日本にいる間に時間があったら、どこに行きたい?

うーーーーーーん…家にいるかな(笑)

ごめん嘘。悩ましいんだけど、普段できないことをしたいな。例えば、富士山には登ったし、東京にも行ったし、ビーチにも行ったし…とにかく普段できないことをしまくりたいな、って。

富士山には3回登ったよ。でも山頂まで登ってないけど(笑)一番高くて2,800mまで。

日本は第二の故郷みたい