世界の頂点にたどり着くまでの長い道のり
Q:過去の経歴を見ると、世界トップのレベルまでたどり着くのに時間がかかったように思えます。その点はいかがでしょうか?
まさにその通りです。ナショナルチームには長く在籍していますが、自分より強い選手がたくさんいました。リオオリンピックや東京オリンピックで金を獲った選手など、そしてロリーヌ・ファンリーセンもいました。
当時の私がまだ若かったこともありますが、選手層は厚かったと思います。22歳くらいからコンスタントにレースには出れるようになり、短距離種目で挑戦できるようになりましたね。個人種目に関しては本当にそこから、といった感じです。
Q:チーム種目と個人種目、どちらが向いているかと聞かれたら?
うーん…どちらもと言っておきます。
チームスプリントのメンバーが選ばれてから、その中から誰が個人種目に出るのかをチーム内で決めていきます。チームスプリントは速く走ることも大事ですが特に技術が重要で、それを確実に実行することが求められます。
ケイリンとスプリントは戦術が大事になってきます。そして自分の限界まで挑む1kmタイムトライアルもありますね。種目によって必要なことが変わることが好きですし、だからこそ好きな種目は選べないんです。
Q:1kmタイムトライアルは世界記録保持者ですよね。
嬉しいことです。1kmタイムトライアルはゲートから発走したら、もう何も考えません。
Q:脚に痛みは感じますか?
もちろん!本当に痛いんです(笑)直近のヨーロッパ選手権ではコンディションが良かったけど、とても痛かったですね。床に30分は寝込んでしまいました…立てなくて自転車でクールダウンすらできませんでした。なので痛みはとっても身近に感じる方です。
Q:寝込んでいる時、苦しんでいる時がシャッターチャンスなんですよね(笑)
メディアの人って、あの瞬間が好きですよね(笑)その瞬間の写真を持っていますよ!
Q:えっ?撮られるのはOKなんですか?
もちろん!それこそがこの種目を伝える瞬間でもありますから。その写真が、私がどれだけ成績にコミットして走ったかを語ってくれるんです。だから、その瞬間こそ、この種目の美しいところだと思っています。
Q:素晴らしい考えですね!1kmライダーの鏡です!では痛みは友達と言えますか?
いや…それは違います(笑)最終コーナーで「仕方ない。全身全霊を込めるか」となることはありますが…でも痛みはレースに勝てれば良いんです。勝てば問題ありません。コンディションを上げていった時はそこまで痛まないですが、コンディションが良くない時は痛みがヤバいです。
Q:格言みたいですが、「苦しめば苦しむほど良い成績がついてくる」ということはありますか?
そう思います。それが短距離選手じゃないですか?
