トラックの魅力と、五輪金メダルへの想い
Q:どうして短距離選手になったんでしょうか?中距離やロードも選べたと思いますが?
6〜8歳の時に体操をやっていて、8歳くらいからロードを初めて、15歳の時に短距離で国内選手権に出ました。
その時にコーチから「トレーニングセンターで、短距離に集中してみないか」と誘われたんです。ロードの時からスプリンターとして走ってましたし、なぜか集団の前方に位置できていた上、意外と上手く走れていました。なので「スプリンターとして生まれてきた」と何となく自分でも理解していた気がします。トラックで上手くいくかどうかは分からなかったけれど、挑戦してみました。「やってみてダメならロードに戻るか、中距離もあるかも」といった感じでしたね。
Q:どうやってロードを始めたんですか?
父がロードに乗っていたからです。それから、兄弟が地元のサイクリングクラブに行きたいと言った時に「まぁ一緒にやってみるか」と思って。ロードを基本に、冬はシクロクロスもやっていました。シクロクロスも大好きでしたね。またやりたいとは思いますが、トラックを引退してからになると思います。
Q:トラックを試してみたら、気に入ったということですね?
そうなんです!私が得意なことって「短く、すぐにできること」にあると思います。短距離だと3~4周回で終わるじゃないですか?でもロードだと100km以上頑張って集団についていって、最後にスプリント勝負になります。これって4~5時間は確実にかかりますよね?チームメートが最後まで引き連れてくれないと勝てない状況もあり得ます。全然違いますよね?
Q:確かに全然違いますね。ではロードからトラックに転向して、後悔は無いですか?
全く無いですね。今やっていることが大好きなんです。ロードに戻った方が良かったかも?なんて思ったこともありません。
Q:勝てるから楽しいではなく、トラック競技自体が好きなんですね?
そうです。トレーニングをしてレースすることが大好きなんです。
Q:とても良いですね。ちなみに次の目標となるゴールを聞くとしたら何になりますか?
ロサンゼルスオリンピックで金を獲ることです。それだけが今足りない物だと思っています。
Q:金を獲ったらさっぱり引退?そんなことも考えていますか?
それは分からないです。ロサンゼルスでどうなるか次第だとは思いますが、1番大事なのは「レースをして幸せを感じられること」だと思います。仮に金メダルを獲ったとして、その後にトレーニングやレースを楽しめるようであれば続けると思いますし、そう思えないのであれば「時が来た」と思うのでしょう。でも今はそういったことは考えていません。
Q:引退したら何をするか、ざっくりした計画はありますか?
解説をしてみたいですね。自分が持っている知識、そしてトラック競技に向ける情熱を、このスポーツに関わって還元したいという気持ちはあります。同時に「ぜんぜん違うことをやってみたい」って気持ちもあるんですけどね(笑)まあその辺りは柔軟に考えたいと思います。

