チームパシュートは日本女子に期待

中長距離で今回我々が推したいのは、なんと言っても女子チームパシュート。第2戦では、日本チームは8位に終わるも、最初の1kmで全体の2位という速さを見せた日本チーム。

2018-2019 Tissot UCI Track Cycling World Cup II Men's Team Pursuit

イアン・メルビン中長距離ヘッドコーチは「実力的には世界のトップ8に入れるかどうか」と話すが、今回はどんな課題を持って臨むのか。

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確かに持ちタイムを見れば素晴らしい結果は現状望めないかもしれない。しかし昨シーズン“奇跡”を連続して起こしてきた“ミラクルチーム”なだけに、彼女たちのコンビネーションがぴったりとハマれば再び奇跡が起こるのではないか?そんな期待を抱いてしまう。ただ、世界のトップレベルにはまだ程遠いため、今回を次のステップに上がるための試金石としたいところ、というのがチームの現状だろう。

注目の選手はやはりイギリス、そしてオランダに多い。

第2戦で圧倒的な強さを見せたローラ・ケニー(イギリス)、そのケニーとチームメートのケイティー・アーチボールド(イギリス)、そして直近の世界選手権で大暴れしたカーステン・ウィルト(オランダ:今回はマディソンに登録している)など、実力者が揃っている。

Laura Kenny (GBR)

Laura Kenny (GBR)

2018-2019 Tissot UCI Track Cycling World Cup II Women's Team Pursuit

Great Britain (KENNY Laura, ARCHIBALD Katie, BARKER Elinor, DICKINSON Eleanor)

キルステン・ウィルト

キルステン・ウィルト

この実力者たちが活躍することは間違いないだろう。しかし、そこにどうやって食い込んでいくのか?その挑戦状を叩きつける選手たちが出てくることに期待したい。そして沈黙を貫いていたオーストラリアのチームパシュートの選手たちも登場する。チームパシュートはイギリス、アメリカ、オーストラリアが表彰台にあがると予想されるが、メダルをどう分け合うのか、その点がポイントになりそうだ。

女子チームパシュート・アメリカ

日本は今回女子のエースである梶原悠未が不参加となっている。梶原に変わってオムニアムには古山稀絵が登録(橋本優弥がサブ登録)されている。国内では圧倒的な強さを誇る梶原が第2戦では8位という結果に終わった。古山が出ることでどうなるのか?その点は興味が尽きないところだ。

古山稀絵

古山稀絵

原稿を書いていて思ったのだが、やはりどの種目も面白いこと間違いなし!
ということで、第3戦もMore CADENCEと共に、読者の皆さんも楽しんでいただければ幸いです。