2025年9月5日(月)から8日(水)にかけて行われた、日本競輪選手養成所第129・130回生の第2回記録会。
トラック競技ナショナルチームに所属する松田祥位、高橋奏多、小原乃亜を含む、第129回生11人・第130回1人の計12人がゴールデンキャップを獲得。また、ナショナルチーム所属メンバーでは、兒島直樹が3000mで種目1位のタイムを残した。

【第129回生 ゴールデンキャップ獲得者】

松田祥位
沢田桂太郎
長川達哉
𠮷岡竜太
伊藤京介
片岡遼真
吉川敬介
髙橋奏多
横溝貫太
白井輝
小笠原匠海

【第130回生 ゴールデンキャップ獲得者】

小原乃亜

ゴールデンキャップは12人!複数の養成所新記録も 第129 ・130回生 第2回記録会 | 日本競輪選手養成所

ゴールデンキャップとは?

養成所で行われるタイム測定会「記録会」では、最短は200mから最長は3000m(女子は2000m)までの4種目が実施される。この4種目の総合結果によって候補生のヘルメットキャップの色(帽色)が振り分けられるが、全種目で「特に秀でている」と評価された場合に授与されるのが「ゴールデンキャップ」だ。

ゴールデンキャップ獲得者は候補生のうちからメディアや競輪ファンに一目置かれることとなり、候補生が養成所生活の中で目指すもののひとつである。

養成所新記録も複数誕生!

第1回を大きく上回るゴールデンキャップ獲得者が誕生したこの記録会。それだけではなく、400mでは男女ともに回生平均記録を更新するとともに、新たな養成所記録も誕生。

小笠原匠海, 第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK), 第129・130回生

小笠原匠海

129回生は髙橋奏多候補生が21秒52、伊藤京介候補生が21秒76(従来の記録は127回生・市田龍生都/21秒84)、130回生・川上いちご候補生が24秒05(従来の記録は106回生・小林優香/24秒08)という新記録を叩き出し、養成所の歴史にその名を刻むこととなった。

川上いちご, 第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK), 第129・130回生

川上いちご

高橋奏多・小笠原匠海は早期卒業基準タイム切りを達成

髙橋奏多, 第2回記録会, JKA250, 日本競輪選手養成所(JIK), 第129・130回生

高橋奏多

さらに高橋奏多は200mで10秒53、小笠原匠海は1000mで1分5秒81というタイムを出し、養成所が定める「早期卒業基準タイム」を見事にクリアする結果となった。

ゴールデンキャップ獲得者・各種目1位

以下、ゴールデンキャップ獲得候補生と各種目のトップを記録した候補生のタイム、およびナショナルチーム所属の3人のコメントを掲載する。
全候補生のコメントおよびタイムについては、日本競輪選手養成所のホームページをご覧いただきたい。

▼記録会の写真はギャラリーからご覧いただけます

※太字は、各種目の1位のタイム

松田祥位

200m 11″03
400m 22″73
1000m 1′06″96
3000m 3′41″68

自分でも驚いています。400mが課題で、緊張でガチガチだったのですが、コンディションも良く基準タイムを超えることができました。
ウェイトトレーニングではこれまでのベストを超えるような重さでも平気になってきて、パワーもついてきたのかなと思いますし、神山所長にも指導いただいています。

本当に、先生方や仲間たちに恵まれていると思います。競輪選手として信頼いただけるような選手になれるよう、これからも頑張っていきます。

高橋奏多

200m 10″53
400m 21″52
※養成所記録
1000m 1′06″03
3000m 3′48″29

ゴールデンキャップを獲得でき、そして200mでは早期卒業タイムを切ることができて本当に嬉しいです。フィジカル面含め、強くなれている感覚があります。
(400mでの養成所記録更新は)狙ってはいましたが、今回生は強い候補生ばっかりなので、それに負けないようにと努力してきた結果だと思います。

最終日の3000mは突っ込み気味に入ってしまい後半キツかったのですが、みんなの応援に助けられて、最後まで粘ることができました。みなさんの期待に応えられるような選手になりたいです。

小原乃亜

200m 11″83
400m 24″31
500m 36″12
2000m 2′41″17

ゴールデンキャップは取ることができましたが、すごく悔しい気持ちが残る記録会となりました。早期卒業のタイムを出すのが目標でしたが出すことができず、400mでも目標タイムに届きませんでした。できる準備はすべてして臨んだ結果なので、純粋に自分の実力が足りていなかったんだなと実感しています。

競走訓練ではタイムだけでなく戦術など色々な要素で秀でていないと勝てないので、夏帰省の前に行った模擬競走での反省を踏まえ、強い競走ができるように頑張りたいです。

長川達也

200m 10″85
400m 22″21
1000m 1′06″95
3000m 3′45″12

伊藤京介

200m 10″79
400m 21″76
※養成所記録
1000m 1′06″48
3000m 3′47″42

※従来の記録を2名が更新。養成所新記録としては、同日の髙橋奏多候補生の記録(21″52)となる

小笠原匠海

200m 10″84
400m 22″20
1000m 1′05″81
3000m 3′43″15

横溝貫太

200m 10″93
400m 22″35
1000m 1′07″54
3000m 3′45″02

沢田桂太郎

200m 10″93
400m 22″20
1000m 1′06″54
3000m 3′43″60

𠮷岡竜太

200m 11″17
400m 22″23
1000m 1′07″91
3000m 3′49″11

白井輝

200m 11″08
400m 22″39
1000m 1′07″65
3000m 3′48″95

吉川敬介

200m 10″75
400m 22″11
1000m 1′06″05
3000m 3′46″00

片岡遼真

200m 11″16
400m 22″79
1000m 1′07″76
3000m 3′41″92

129回生・3000m 1位

兒島直樹

200m 11″38
400m 23″68
1000m 1′08″34
3000m 3′35″48

130回生・400m 1位

川上いちご

200m 12″02
400m 24″05
※養成所記録
500m 36″56
2000m 2′44″89

130回生・2000m 1位

山田南

200m 12″31
400m 24″88
1000m 36″88
3000m 2′39″30

▼記録会の写真はギャラリーからご覧いただけます