函館競輪場を舞台に、連日熱戦が繰り広げられた『第68回オールスター競輪(G1)』。
8月17日に、決勝戦が行われた。

レースまでに紡がれてきたさまざまなストーリーの末に、悲願の初タイトルを手にしたのは、“近畿ラインの2番手”から進めた寺崎浩平。
激戦の模様をレポートする。

8月17日 第11R 決勝

発走予定 20:30

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 古性優作 大阪/100期
2 2 太田海也 岡山/121期
3 3 吉田拓矢 茨城/107期
4 4 南修二 大阪/88期
5 松本貴治 愛媛/111期
5 6 佐藤礼文 茨城/115期
7 寺崎浩平 福井/117期
6 8 岩津裕介 岡山/87期
9 脇本雄太 福井/94期

レースレポート

日中降った激しい雨も午後には上がり、多くの観客が詰めかけた函館競輪場。

スターたちの饗宴のフィナーレを飾る、決勝のスタートが切られた。

スタートから主張したのは、満身創痍ながらラインの力を得て決勝へと駒を進めた古性。
脇本-寺崎-古性-南-吉田-佐藤-松本-太田-岩津の隊列で進んでいく。

残り2周半あたりで、レースを動かしたのは太田。

一気のスピードで仕掛けていくが脇本が突っ張って抵抗。

内から寺崎も前に出て、太田は大きく位置を下げてしまう。

太田のアタックを凌いだ近畿勢。前を固めて最終周へ。

残り半周、脇本のスピードが鈍り後方から吉田が仕掛けていくが、合わせるように寺崎と古性が前へ進出していく。

寺崎が先頭で、勝負の直線へ。
直線、外に出した古性が寺崎に襲いかかっていく。

一漕ぎごとに差を詰める古性だったが、先頭でフィニッシュラインを駆け抜けたのは寺崎。
直後には右手を突き上げ感情を露わにし、そしてすぐさま脇本と称え合う姿が印象的であった。

怪我を押して出場した古性は底力を見せて2着。直線で内を選択した南が3着となり、近畿勢のワンツースリーフィニッシュ。

近畿4車の強い結束が生み出した勝利となった。

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 7 寺崎浩平 11.3 捲り
2 1 古性優作 1 車輪 11.3 マーク
3 4 南修二 1/2車身 11.1
4 5 松本貴治 1 車輪 11.0
5 3 吉田拓矢 1車身1/2 11.4
6 6 佐藤礼文 1/2車身 11.2
7 2 太田海也 3/4車身 11.3
8 8 岩津裕介 6 車身 11.5
9 9 脇本雄太 7 車身 13.0 HB

選手インタビュー

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