宇都宮競輪場にて、8月8日(金)からスタートされた『第1回女子オールスター競輪(G1)』最終日。
8月10日に行われた決勝は、佐藤水菜が1着。史上初の女子グランプリスラムを達成、自身が持つG1最多記録を更新と記録づくめの完全優勝を果たした。

【史上初の女子グランプリスラム達成】“絶対女王”佐藤水菜、偉業の軌跡

2着に5車身差という大差をつけての勝利を果たした佐藤だったが、表彰式や会見では、涙を見せるシーンもあった。

レースの模様をレポートする。

『第1回女子オールスター競輪(G1)』決勝

発走予定 19:32

車番 選手名 府県/期別
1 佐藤水菜 神奈川/114期
2 小林莉子 東京/102期
3 柳原真緒 福井/114期
4 児玉碧衣 福岡/108期
5 仲澤春香 福井/126期
6 太田美穂 三重/112期
7 久米詩 静岡/116期

レースレポート

日中から降る雨は少し弱まるも、まとわりつくような高い湿度の中で行われた決勝。

あいにくの天気ながら多くのファンが詰めかけ、決勝のスタートが切られた。

並びは太田-久米、外に浮く形で仲澤が続き、柳原-佐藤-小林-児玉。初日・2日目と圧倒的な力を見せる佐藤は5番手からレースを進める。

残り1周半、外側を3~4番手で走っていた仲澤に向けて児玉が位置を上げていく。児玉が仲澤の後輪に付けるかどうかといったタイミングで仲澤も仕掛けていき、勝負は最終周回へ。

先頭に出た仲澤、しかしすかさず児玉と久米が仕掛けていき、外から児玉が先頭へ。そして残り半周付近で遂に佐藤が動き出す。

驚異的な加速を見せる佐藤は、長いバックストレッチで、一気の前を飲み込んでいく。勝負どころで各選手も奮闘するなか、3コーナーではぐんぐんと差を広げて佐藤が単独で最終ストレートへ。

大きく差を広げた佐藤。後続との差は詰まることなく、5車身もの大差で佐藤が先頭を駆け抜け、グランプリスラムを決める完全優勝を果たした。

3番手から前を追った久米が2着、3着に外から伸びた柳原、3コーナーから踏み直した仲澤が4着となった。

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 1 佐藤水菜 14.2 捲り
2 7 久米詩 5 車身 14.6 差し
3 3 柳原真緒 1/2車身 14.7
4 5 仲澤春香 1/4車輪 14.6 H
5 2 小林莉子 1 車身 14.6
6 4 児玉碧衣 1/8車輪 14.9 B
7 6 太田美穂 1/2車輪 14.5

選手インタビュー

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