8月8日〜10日の宇都宮競輪、『第1回女子オールスター競輪(G1)』開催内で実施される『競輪ルーキーシリーズプラス2025』。
2025年デビューの127(男子)・128(女子)期の競輪選手たちが鎬を削った『競輪ルーキーシリーズ2025』の優勝者および成績上位者のみが出場できる特別なレースだ。
この記事では、『競輪ルーキーシリーズプラス2025』に出場するトラック競技ナショナルチーム所属の3選手を紹介する。
尾野翔一

府県 | 福岡県 |
生年・年齢 | 1999年生まれ(25歳) |
ルーキシリーズ優勝レース | 第1戦(5月2日〜4日)熊本 |
養成所順位 | 1位 |
プロ野球・独立リーグでプレーしたのちに自転車競技へと転向。日本競輪選手養成所ではゴールデンキャップを2度獲得、在所成績1位で卒業するとナショナルチームに加入し、競輪では完全優勝デビュー。華々しいサクセスストーリーを歩み始めている。
ルーキーシリーズを終えて以降も、2開催連続で完全優勝。直近の松戸開催決勝では、残り1周半で包まれるような展開となるが、前が空くと一気のスピードで先頭へ。2着に8車身の差をつける圧勝劇を演じた。
三神遼矢

府県 | 福島県 |
生年・年齢 | 2002年生まれ(23歳) |
ルーキシリーズ優勝レース | 第2戦(5月9日〜11日)別府 |
養成所順位 | 2位 |
日本大学在学から数々の大会で結果を残し、ナショナルチーム入り。日本競輪選手養成所でもその力を発揮して2度のゴールデンキャップを獲得、卒業記念レースも制した。
ルーキーシリーズ初戦こそ決勝で3着に敗れたものの別府での第2戦で完全優勝を達成し、A級チャレンジレースでも2開催連続で完全優勝。直近の青森開催決勝は、鋭い捲りを見せて残り半周で先頭に立つと、ぐんぐんと後続との差を広げ6車身差の完勝を決めた。
酒井亜樹

府県 | 大阪府 |
生年・年齢 | 2001年生まれ(23歳) |
ルーキシリーズ優勝レース | 第2戦(5月9日〜11日)別府 第3戦(5月16日〜18日)いわき平ナイター |
養成所順位 | 1位 |
BMXレーシングの選手として全日本選手権を制するなど活躍したのちにトラック競技ナショナルチーム入りすると、わずか3か月で4つの日本記録を更新。日本競輪選手養成所に入所後は、3回行なわれる記録会すべてでゴールデンキャップを手にし、在所成績も1位で卒業。
ルーキーシリーズでも出場2戦で完全優勝。直近の静岡競輪決勝では2着に敗れたが、相手は昨年のガールズグランプリ3着の尾崎睦。ガールズケイリンのトップクラスの選手を相手に、見応えのあるレースを展開した。
ルーキーシリーズプラスは特昇の“対象外”
気になるのは、特別昇級の扱いについて。
すでに紹介した尾野翔一、三神遼矢のほか、中田拓也と丸山留依の計4人が、チャレンジレースにて2開催完全優勝中。つまり、A級2班への特別昇級に“リーチ”となっているが、この『ルーキーシリーズプラス』は特昇の対象外となる。同期同士の潰し合い、ということは(少なくともこの開催では)起こらないので、ご安心を。
スター候補として名乗りをあげるのは、いったい誰になるのか。
『第1回女子オールスター競輪(G1)』はもちろん、ぜひこの『競輪ルーキーシリーズプラス2025』にもご注目いただきたい。