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補助事業として社会へ還元

ここからは選手の強さだけではなく、賞金額そのものの成長についても注目したい。
2025年度の競輪の賞金は、2024年度に比べ増加。
しつこいようだが“完全グランドスラム(仮)”を達成した際の合計賞金額で比較すると、約1,680万円の増加が見られた。
年 | 「完全グランドスラム(仮)」達成時の合計賞金額 |
2024年 | 4億3,520万8,000円 |
2025年 | 4億5,200万1,000円 |
以前、別記事にて紹介した「KEIRINグランプリ」の賞金推移でも触れたが、この賞金額の増加に貢献しているのは、競輪の車券売上高の増加だ。

公営競技である競輪は「競輪とオートレースの補助事業」として、その売上の一部を社会貢献のためのさまざまな事業・活動に役立てており、売上高の増加は補助事業に活用できる金額の増加をも意味している。
つまり、「賞金額の増加 ≒ 車券売上高の増加 ≒ 補助事業の拡大」 と言い換えられるのだ。
「3億超え」「4億超え」を狙うスター選手の登場、そして車券売上高の増加とそれに伴うJKA補助事業の拡大。
そんな観点からも、競輪選手の活躍にご注目いただければ幸いだ。