2024年5月16日、伊豆の日本競輪選手養成所(JIK)にて第129回・130回競輪選手候補生の入所式が行われた。
神山雄一郎所長 式辞
4月より就任した神山雄一郎新所長にとっては“1期生”の入所を迎える形となった今回の入所式。
所長式辞では、現役時代を振り返るように、候補生たちにメッセージが送られた。
「競輪が誕生して77年、養成所が当地に移転して57年の年に競輪界の次代を担う諸君を迎えられたことは、本養成所としてもこの上ない喜びであります。
私も38年前に、当時の日本競輪学校第61回生として入学し、36年間競輪選手としてつねに全力で走ってきました。
その間、競走成績が伸び悩んだり落車もあったりと、順風満帆な競輪選手生活ではありませんでした。そんな時に心の拠り所となったのが、同期の存在でした。
これから約1年間、同じ釜の飯を食い、切磋琢磨する仲間がいま周りにいます。
前後左右を見てください。
どうか諸君は、苦労や困難を、同期の仲間とともに乗り越え、充実した養成所生活にしてください」
入所生代表誓いの詞
第129回生(男子)代表:山本真
神山所長をはじめ、ご来賓の皆様より力強いお言葉を賜り、感激すると同時に、競輪選手を志す者としての責任の重さをあらためて実感しております。
初心を忘れず、自らを鍛え、規律を遵守し、立派な競輪選手となれるよう日々努力を重ねてまいります。
ここに、強い決意とともに、その志を胸に、努力・精進することを誓います。
第130回生(女子)代表:前田真希
ガールズケイリンがますます注目を集めるなか、あらためて身が引き締まる思いです。本日より私たちは、日本競輪選手養成所の選手候補生として、第一歩を踏み出します。
支えてくださる皆様方の期待に応えられるよう、そして、多くのお客様に応援していただける競輪選手になれるよう、一日一日を大切に、全力で努力・精進することを誓います。
すぐに「記録会」の実施
自転車トラック競技のナショナルチーム中長距離種目のメンバーである松田祥位・兒島直樹と、ウエイトリフティング選手として東京オリンピックに出場した近内三孝という特別選抜試験合格の3人のほか、ナショナルチームアカデミー(Bチーム)の高橋奏多・小原乃亜ほか、注目の逸材が多数そろった第129・130回候補生。
さっそく、6月初旬には「第1回記録会」も予定されている。
未来のスターたちの約10か月におよぶ養成所生活に、ぜひご注目いただきたい。