ダービー王の勲章は誰の手に? 『第79回日本選手権競輪(競輪ダービー)』決勝メンバー
選手インタビュー
1番車:古性優作
準決勝11R 3着
Q:準決勝は、苦しい位置からなんとか3着となりました。レースを振り返っていかがでしょうか?
残り半周で前を見たとき、犬伏(湧也)くんまでめちゃくちゃ遠いなと思いましたね。
Q:最後は、外に切り替えていきました。
4コーナーで小林(泰正)くんをどかしきれず、一度減速してしまいました。2回目で押し込むことができたのでそこから踏み込みましたが、あまり伸びなかったですね。
Q:3着に届いたという感触はありましたか?
いや、届いてないと思いました。内はほぼ見えていなかったです。
Q:決勝に向けて、修正点があれば教えてください。
映像を見ると踏みすぎている感じがするので、そこは修正したいです。明日は単騎で、自力自在で行きます。
2番車:新山響平
準決勝9R 1着
Q:準決勝はどのような想定でしたか?
何も考えず、リラックスした状態で臨みました。臨機応変に戦えたと思います。
Q:スタートでは阿部力也選手が前を取りに行く形でした。
本来は3番車の僕が頑張らなければいけないのですが、阿部さんが出ると言ってくれて、脚を温存することができました。
Q:残り1周半、後方から太田海也選手が仕掛けてきたところはどのような考えでしたか?
いつも(太田)海也にやられっぱなしだったので、今回は突っ張りたいなと思っていましたが、すごいダッシュでしたね。
残り半周で海也が少し緩めたので、ここからまた上げてくるのかと思い2呼吸くらい待ったのですが、このままだと後ろも来てしまうなと感じて踏んでいきました。そこで前まで行けたのが良かったですね。
Q:最後の直線、手応えはいかがでしたか?
すぐ斜め後ろから他の選手の息遣いが聞こえてきたので怖かったですが、前だけを見て踏むことができました。
Q:決勝に向けての意気込みを聞かせてください。
決勝に乗るのは最低限のノルマだと思っています。今日はダッシュがいまいちだったので、映像を見直して研究します。お金も欲しいですし(笑)、頑張ります。
3番車:眞杉匠
準決勝10R 2着
Q:準決勝はどういった想定でしたか?
車番が悪かった(9番)ので、内枠の動き次第だと考えていました。最終周に入るところ、(深谷知広選手が)来たところでもっと踏んでいれば、結果は変わっていたかなと思います。
Q:悔いが残る結果ですか?
そうですね。あそこで自分が仕掛けられていれば、(武藤)龍生さんも仕事がしやすかったはずです。
Q:その中でも、2着で決勝進出。仕上がりはいかがでしょうか?
初日は良かったのですが、以降は乗ってみるとしっくり来ない感じがあり、試行錯誤している状態です。明日に向けて、もっと細かい部分を詰めていきます。
4番車:浅井康太
準決勝10R 3着
Q:準決勝はスタートで一番前を取る形となりましたが、想定通りでしたか?
作戦通りです。深谷(知広)くんや眞杉(匠)くん、石原(颯)くんほか脚力があるメンバーが揃っていて、後ろから脚を使ってという形は厳しいと思っていました。
Q:残り半周時点で最後方。非常に狭いところを突いての3着となりました。
3コーナーで無理やり入って行ったことが、最後の勝負につながりました。接触してグローブも破けてしまうくらい狭いところでしたが、しっかりと突っ込めたのが大きかったですね。
Q:執念を感じる走りでした。
他の選手も普段のG1以上の気持ちを持って走っていると思います。勝ち上がりも厳しく、シビアなレースも多いなかで、しっかりと自分もこの大会に向き合えているなと感じます。
Q:声援もすごかったですね。
(準決勝の地元地区は)皿屋(豊)さんと2人でした。40代の2人が引っ張るのではなく若い子に声援を受けて欲しいという気持ちはありますが、今後に期待ですね。
それから、同級生(岩本俊介)がS級S班にいるというのは大きな励みになっています。意見交換をしながら、お互いを高め合える存在です。
Q:ここまでの走りを振り返ってみていかがでしょうか?
すごく良い感覚です。ゴールデンレーサー賞に進めたことで、リラックスできたのが大きかったですね。
あとは決勝に向けて、できることをやっていきたいと思います。
5番車:岩本俊介
準決勝10R 1着
Q:準決勝の振り返りをお願いします。
今日は、深谷(知広)くんの頑張りにつきます。最終周、真後ろに眞杉(匠)が入ったところで外を踏んで残したかったですが、難しかったですね。僕の技術不足で、南関での決着にすることができませんでした。
Q:昨年はこのダービーで2着。それがグランプリへの大きな一歩となりました。
あれから1年ですね。同級生の浅井(康太)くんがジイさんになっても頑張っているので(笑)、その姿を見て自分も頑張ろうと思えます。自分なりに精一杯やって、行けるところまで行きたいですね。
Q:明日の決勝に向けて、なにか考えていることはありますか?
今は疲れていて、なにも考えられないです(笑)。
とにかく明日に備えてしっかりと休んで、万全の状態で迎えたいです。
6番車:松井宏佑
準決勝9R 3着
Q:準決勝は1番車からのスタート、初手は4番手の位置取りでした。
欲しかった前中団を取ることはできましたが、残り2周のところで内を突かれて後方になってしまったのが……自分から一気に仕掛けられたら良かったのですが、うまくいかなかったです。
Q:その中でも、捲り追い込みで3着。自転車の進みはいかがでしたか?
自転車の進みは良かったですが、目標としていたのは郡司(浩平)さんとのワンツー。それが達成できなかったのがめちゃくちゃ悔しいです。
Q:状態はいかがでしょうか?
悪くないと思います。今日は残念な結果でしたが、気持ちを切り替えて、明日は自分ができる精一杯を出し切りたいと思います。
Q:G1初優勝に向けて、意気込みを聞かせてください。
G1を取れる位置には来ていると思います。チャンスをモノにできるように、しっかりと頑張ります。
7番車:阿部力也
準決勝9R 2着
Q:準決勝は前からのレース運びとなりました。
とにかく前の位置を取ることに集中していました。まったく余裕がなく、詰まったりもしてしまいましたが、前に成田さんがいればなんとかなる、と思い走りました。
Q:最後の直線では外から踏んでいきましたが、冷静に見えていましたか?
新山もしっかり仕掛けてくれたので、あとは付いていくだけでした。最後はもうガムシャラに外を踏むしかない、という感じでした。
Q:前を捉えられるという確信はありましたか?
それまでにかなり脚を使っていたので不安でしたが、しっかり伸びることができたのは、日頃の練習の成果が出ているのかなと思います。
Q:初のG1決勝です。
本当に乗れるんですね……脚も体調もずっと良くて、いい形で来ていると思います。周りからは「レベルアップしている」と言ってもらえていましたが、自分としてはG1の決勝に届くとは思ってもみなかったです。
Q:決勝ではどんな走りをしたいですか?
乗れると思っていなかったので、わからないですね(笑)。今はとにかく、ラインに感謝です。
8番車:菅田壱道
準決勝11R 1着
Q:準決勝はどんなレースプランでしたか?
とりあえず前に出てからと思っていました。道中、真後ろに吉田(拓矢)くんのラインが入るのは想定していなかったです。
Q:打鐘のところで犬伏湧也選手・柏野智典選手ラインの仕掛けについていきましたが、手応えはいかがでしたか?
車間を開けることなく、ビタッと飛びつくことができたのが良かったです。自分の持ち味でもありますし、そこに特化した練習もしているので、最高のレースができたと思います。
Q:3走して、状態はいかがでしょうか?
3レースとも全然違う展開でしたが、自力で戦えた今日の感触がいちばん良かったです。道中もずっと余裕がありました。昨日マッサージをして、だいぶリカバリーできたと思います。
Q:決勝戦はどのようなレースをしたいですか?
(新山)響平くんの後ろと考えていますが、(阿部)力也と話します。
9番車:吉田拓矢
準決勝11R 2着
Q:準決勝、初手の位置取りはどのような想定でしたか?
作戦では後ろからでしたが、前中団となりました。咄嗟の判断でしたが、良かったと思います。
Q:最終周に入ったところでは、山崎芳仁選手と並走の4番手となりました。
少し動きを遅らせたのですが、結果的にはあそこで3番手の位置を確保したかったですね。
自分のかかりは良かったですが、内に行ったことで(小林)泰正さんコースがなくなってしまったのが申し訳なかったです。泰正さんと勝ち上がれたら言うことなかったですが…。
Q:決勝に向けての意気込みを聞かせてください。
調子は良いので、あとはしっかりと休んで、決勝に備えたいと思います。